2008年06月05日

妻といせや──何故?

 義妹maicoの誕生日とて、家族が箱にいろいろ入れているので、俺もひとくち乗ろうと狙いをつけていたアンチーク雑貨の店に行った。
 いつものことながら俺が出かけようとすると、雨が上がる。
 言い換えれば、雨の降る間は出ようとしないということなんだが。
 妻を伴い、駅そばのビルへ。
 誕生日の贈り物はすぐに決まったが、いろいろ欲しくなる。
 革製のつづらも欲しいし、ガラスの填った戸棚も欲しい。
 ぐっとこらえて、クラシックなワイングラスを4脚買う──俺以外に誰が使う?
 ちょうど正午を回り、
「何か食おうか。しかし、午になっちゃったぜ。どこも混むなぁ」と言ったとき俺は、そこらのスパゲティかホットサンドイッチをイメージしていたのだが、妻が、
「井の頭公園のそばの……なんてったっけ、あの焼鳥屋さん」
「いせや、か? こんな時間、やってんのか?」
「やってるよ」
 突進モードに入り、南口に出る。
 なるほど昼間のいせやは客もまばらで、天井高く、なんとも居心地がいい。
 俺はホッピー妻はコーラをたのみ、ひなを4本、ネギを2本、つくねを2本、レバーを1本と、地味な注文。
 ホッピーを初めて見た妻は、
「それは何なの?」
「まあ、ノンアルコールビアだな」
「そっちの透明なのが、水?」
 ウブなやつよのう。
「いや、こっちが焼酎だ」
「え、どうなってんの?」
「この、ノンアルコールのビアに、こっちの焼酎をこうして混ぜれば、ほれ、貧乏人の生ビールってわけよ」
「こっちの茶色いの残っちゃったじゃん」
「だから、そこはそれで作法があるんだ。まあ見てろよ」

 ひなって串は胸肉でボソボソしているのだが、
「こっちのネギと交代で食べなよ」との妻のアドバイスにて、その通り口内ねぎまを作ると確かにうまい。
 それから、タンを2本追加し、俺はホッピーのナカを、妻はトウモロコシを頼んだ。
「あんたここ、毎日通いなさい」
「俺は仕事があるからな。がむしゃらに働かないといかんから」
「ここでゲーム作ったり文章書けばいい」
 いせやでMacBook開くのかよ──そんなやつは、感じ悪い!

 2時にも近づこうとするころ、昼間のいせやはなんとなく混んできた。
 さっくり帰った。
posted by TAKAGISM at 19:29| Comment(0) | 日常
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