今週のメインレースは、
春のマイル王決定戦の第58回安田記念である。




マイルG1を3連覇したダイワメジャーが引退したことによって
マイル路線も確たる中心馬が不在となったので、
第58回安田記念も大混戦が予想される。




その大混戦の第58回安田記念には、
ステップレースの京王杯スプリングカップ組から1着のスーパーホーネット(藤岡)、
2着のキストゥヘヴン(勝浦)、3着のスズカフェニックス(武豊)、
4着のアイルラヴァゲイン(松岡)及び10着のドラゴンウェルズ(藤田)が出走する。




京王杯スプリングカップにおいて、スーパーホーネットは、
中段の馬群の中を追走し直線で藤岡騎手に追い出されると一気に弾けて、
勝利を収めた。




スーパーホーネットの京王杯スプリングカップの勝利は、2着のキストゥヘヴンに2馬身近くの差をつけてのものであって、完勝と言えるだろう。




そもそも、去年のマイルチャンピオンシップで
マイル王のダイワメジャーにクビ差まで迫っていることを考えると、
京王杯スプリングカップでこの程度走って当然である。




よって、ダイワメジャーが不在の第58回安田記念において
スーパーホーネットに高い評価を与えるのは当然
と競馬ナビでは判断している。




一方キストゥヘヴンは京王杯スプリングカップにおいて、
馬群を割っていい脚を使って2着に追い込んだ。




しかしながらキストゥヘヴンは、
スーパーホーネットよりやや後ろの位置を追走したにもかかわらず、
上がりが33秒2とスーパーホーネットの33秒0を下回っている。




よって第58回安田記念において、 キストゥヘヴンがスーパーホーネットを逆転するのは難しい と競馬ナビでは判断している。




京王杯スプリングカップにおいて断然人気だったスズカフェニックスは、
スローペースで脚を余してしまい、3着に敗れてしまった。




スズカフェニックスの京王杯スプリングカップの3着は、
大外を回らされたにもかかわらず32秒9の脚を使っており、着差ほど悲観すべき内容ではない。




よって、第58回安田記念がハイペースとなれば、
スズカフェニックスがスーパーホーネットを逆転する可能性は高い。




つまり、スズカフェニックスが好走できるか否かは、
第58回安田記念のペース次第と競馬ナビでは判断している。




ただしスズカフェニックスは、
追い込み一手の脚質なので常に脚を余す可能性があることや
武豊騎手騎乗で実力以上に人気になることも考慮して予想すべきだろう。




一方、アイルラヴァゲインの京王杯スプリングカップの4着は、
超スローペースを先行する展開に恵まれてものであって、内容的な価値は低い。




また、ドラゴンウェルズは、
京王杯スプリングカップで10着と負けすぎである。




よって、アイルラヴァゲイン及びドラゴンウェルズは
第58回安田記念で通用しないと競馬ナビでは判断している。




一方、春の古馬牝馬女王決定戦のヴィクトリアマイルからは、
2着のウオッカ(岩田)、5着のニシノマナムスメ(吉田隼人)、
6着のピンクカメオ及び7着のジョリーダンス(安藤勝)が
第58回安田記念に出走する。




ヴィクトリアマイルは1000m通過60秒0の超スローペースとなったので、
3番手を追走して5着に敗れたニシノマナムスメ、逃げて6着に敗れたニシノマナムスメ及びインの3番手を追走して7着に敗れたジョリーダンスのレース内容の価値は低い。




よって第58回安田記念において、
ニシノマナムスメ、ピンクカメオ及びジョリーダンスには
高い評価を与える必要はないだろう。




一方で、この超スローペースを大外から2着に追い込んだウオッカは、
牝馬限定の重賞で敗れたとは悲観すべき内容ではない。




よって、ヴィクトリアマイル組では、ウオッカのみに注目すればよい。





そこで、ウオッカが牡馬一線級相手のマイル戦で通用するか否かであるが、
ダービー馬であり、ジャパンカップでも差のない競馬をしていることから
大きな問題にはならないだろう。




またウオッカは、ドバイからの遠征帰り2戦目となるので、
前走のヴィクトリアマイルより体調もアップするだろう。




これらのことから第58回安田記念において、
ウオッカにかなり高い評価を与えるべきと競馬ナビでは判断している。




一方、阪神競馬場で行われたマイラーズカップからは、
1着のカンパニー(横山典)、2着のニシノマナムスメ(吉田隼人)、
3着のエイシンドーバー(福永祐一)、7着のコンゴウリキシオーが
第58回安田記念に出走する。




カンパニーは中山記念、マイラーズカップと重賞2連勝中と絶好調と言うこともあって、
人気になりそうである。




そこで、重賞2連勝の内容を分析してみる。




カンパニーの中山記念の勝利は、
スローペースで逃げるコンゴウリキシオーから離れた2番手を追走する楽な展開及び開幕週のイン有利の馬場に恵まれたものであり、
着差ほど強い内容ではなかった。




またカンパニーのマイラーズカップの勝利は、
スローペースで先行集団のインを追走する展開に恵まれたにもかかわらず、
ヴィクトリアマイルで通用しなかったニシノマナムスメにゴール前で迫られてのものであった。




これらのことから、
カンパニーの重賞2連勝は思ったほど価値がないことが分かる。




よって、重賞2連勝で人気となるカンパニーを過大評価すべきでない と競馬ナビでは判断している。




またヴィクトリアマイルで通用しなかったニシノマナムスメに
マイラーズカップで先着されてしまったエイシンドーバーも、
一線級相手となる第58回安田記念で通用する可能性は低い と競馬ナビでは判断している。




別路線組からはエアシェイディ(後藤)及び
オーシャンエイプスが注目される。




エアシェイディはアメリカジョッキークラブカップ(AJC杯)を制しており、
明けて7歳となっても衰えは見せていない。




しかしながらエアシェイディは中山記念において展開が向かなかったとはいえ、
カンパニー及びエイシンドーバーに先着されている。




またエアシェイディは去年の安田記念で16着に惨敗していることからも分かるように、
一線級相手では能力不足である。




よって、第58回安田記念においてはエアシェイディに高い評価を与える必要がない と競馬ナビでは判断している。
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