・今日も来てくれて、ありがとうございます。
　10周年を迎えての挨拶は、別に書きましたので、
　この『今日のダーリン』は、
　いつものようにしようと思いましたが、
　なかなかそうもいかないものですねぇ。
　
　いろんなことを思い出しますし、
　ひっきりなしにお祝いのメールが届いていますし、
　気持ちは落ち着いているつもりなのですが、
　なんとなく、平熱じゃないような感じがあります。
　要するに、うれしいんですよね。
　
　「ありがとう」とか「うれしい」とか、
　余計に照れたりしないで言える歳になって、
　よかったよなぁと思います。

・なんか、「バカ」と言われるようなことに、
　とても興味があります。
　わざわざ「バカ」をねらってやるつもりはないんです。
　「バカ」に開き直るのも、ちがうなぁと思うのです。
　自分のバカさも含めて、バカはじれったいですからね。
　
　だけど、「バカ」と言われたり
　「バカ」と思われたりしていることのなかに、
　ほんとうは「りこう」を超えてるものがあるでしょう。
　いまわかってる「りこう」なやり方というのは、
　いまわかってる限界の「りこう」にすぎないわけで、
　そういうことを、ひょいっと
　「バカ」は超えていたりするんです、きっと。
　近道や早道、効率的な方法、力を使わないやり方、
　そういう「りこう」な考えの他に、
　「あらぁ、こういうのが、あったのかぁ！」
　というようなことが、きっとあるんですよ。
　
　「シルク・ドゥ・ソレイユ」も、そうだったし、
　原丈人さんも、「りこう」な人たちの考えを、
　超えてるような気がします。
　吉本隆明さんは、最近のインタビューで
　「ことばの幹にあたる部分は沈黙」だと語ってます。
　こういう人たち、みんな
　すばらしい「バカ」とも言えるんじゃないかな。
　
また、今日から、ぼくらの新しい年のはじまりです。
読みに来てくれて、応援してくれて、
ほんとうにありがとうございます。明日も、来てね。