青森市の県立保健大学は今年度から、東北地方で初めて認定看護管理者教育課程サードレベルを開設する。看護部門トップのスキルアップを目的に、今月23日から県内外の看護部長ら16人(県内9人)が受講する予定で、同大学側は「地域の医療や看護サービス充実につなげたい」としている。

 認定看護管理者は日本看護協会が定める資格で、教育課程には看護師長を目指す人が対象のファーストレベル、現職の看護師長向けのセカンドレベル、看護部長らのためのサードレベルがある。3教育課程を修了後、同協会の審査を経て認定看護管理者となる。
 以前からサードレベルの開催を望む声が県内看護関係者に強く、同大学では07年12月、全国4番目となるサードレベル教育機関として、同協会から認定を受けた。
 今回は9月5日までの計33日間。「保健医療福祉政策論」「保健医療福祉組織論」「経営管理論」「経営者論」で構成され全課程180時間。
 同大学の上泉和子副理事長は「7対1看護に伴い診療報酬が上がるなど、看護管理は病院経営に大きく影響する。看護管理者がいることは地域医療充実や地域貢献につながる」と語った。