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海外で使うときにはちょっと気をつけたい7つのジェスチャー



普段、友達の会話の中で何気なく使っている身振り手振りですが、時には自分が意図した通りには相手に伝わっていないことがあります。そして、海外に目を向けると、ふだん使っているのとは全く異なった意味合いを持っていることもあります。たとえば、手のひらを下にして相手に振ると日本では「おいでおいで」になりますが、アメリカなどで使うと「あっちいけ」になってしまいます。逆に、アメリカなどでは手のひらを上にして指を立てるように動かすと相手を呼ぶジェスチャーになります。

そんな、何気なく使っているけれど、一部の国ではとんでもない意味を持っているジェスチャーを紹介します。
7 Innocent Gestures That Can Get You Killed Overseas | Cracked.com

1.開いた手を突き出す

おなかがいっぱいになってもう食べられないというとき、「ストップ」の意味で開いた両手を突き出すことがあります。アスキーアートではダディクールが「NO THANK YOU」と言いながらやっているもの。あるいは、数字の「5」を手で表現するときも指をすべて立てた状態にします。この手を突き出す身振りは、ギリシャではMoutzaといって「おまえの顔に糞を塗りつけてやる」という意味のある、相手を侮辱するジェスチャーになります。これはビザンチン帝国時代の犯罪者が顔を炭や糞で塗られたことに由来するそうで、誤解されないようにするためには手の甲側を相手に向けて出す必要があります。

2.親指を立てる

「OK」や「Good」の意味で、親指を立てることがあります。たとえば「この映画はすごいね!」と相手にグッと親指を立てて見せたりしますが、これは中東などでは「おまえの肛門に突っ込んでやる」という非常に下品な意味になります。中東以外に西アフリカや南米でも同様の意味を持つようです。ジェスチャーの起源は、ローマの皇帝が戦って負けた剣闘士を助命するなら親指を立てる、殺すなら親指を下に向けるというものではないかと思われますが、その裏にこの意味が隠れていたりするのでしょうか…。

3.皿をきれいにして食べ終わる

出てきた料理をきれいに平らげて皿がピッカピカになっている状態は、アメリカなどでは「この料理はおいしかった、カスの一かけら残すのも惜しかったよ」という意味になりますが、中国やタイでは「前菜だけ食べに来たんじゃないぞ、うんざりさせるな」という意味になります。中国ではガツガツ食べて食べかすを山積みにするのがマナーで、これは「もうおなかいっぱいで食べられない、十分にもてなしてもらいました。こんなに食べさせてもらいました」というメッセージになっているそうです。また、食べ終わったあとにゲップをするのも中国では満腹の証になります。ただ、オナラをするのはほとんどの地方で眉をひそめられますので注意しましょう。

4.異性に声をかける

「おはようスティーブ、調子はどう?」なんて会話は朝のあいさつとしておかしくありませんが、サウジアラビアでは女性は夫の付き添いなしに男性とあいさつしたりしてはいけないそうです。2008年2月にはアメリカ人女性がスターバックスの店員と話をしたとして逮捕され、すぐに所持品検査をされて間違いを認めるというサインをさせられています。もし女性がサウジアラビアへ旅行するつもりなら、いろいろと気をつけないといけないようです。

5.偶数束の花をプレゼントする

愛の証や感謝の印として花束をプレゼントする行為は珍しくありませんが、ロシアでは偶数の花は葬式の際に使われるものなので、もし薔薇を2輪プレゼントなどした場合は相手に「死ね!」と言っているようなもの。また、白い紙でプレゼントを包むのも葬式を暗示するためNGです。また、バングラデシュでは白い花を贈ってはいけないそうです。

6.左手で贈り物を差し出す

インドやスリランカ、アフリカや中東では左手はトイレで尻を拭いたりする不浄の手だとされており、プレゼントを差し出したり、食事に使うなんてもってのほか。たとえ左利きでも例外はありません。

7.OKサインを出す

親指と人差し指で円を作るようにして出す「OKサイン」はブラジルでは「俺は乱暴だぞ」という意味になるそうです。リチャード・ニクソンは50年代に副大統領としてブラジルを訪問した際、カメラに向かってこのサインを出してしまったとか。
追記:ブラジルのサンパウロ生まれという方から、このジェスチャーは尻の穴を意味していて転じて相手を下品に侮辱するように使われていて、アメリカでの中指を立てるサインと同じような感じだという指摘を頂きました。

ちょっとした誤解が命取りにならないよう気をつけたいところです。

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