2008年 6月 5日
中学校で約1700人分の成績流出
岡山市の2つの中学校で生徒約1200人分の個人情報がインターネットに流出していたことが分かりました。男性非常勤講師の自宅パソコンから流出していました。岡山市教育委員会によりますと流出していたのは、1997年度から2000年度までに市立中学2校に在籍していた生徒約1200人分の氏名や住所、成績などの個人情報です。先月30日、教育委員会に「生徒の個人情報がインターネット上に流出している」という匿名のFAXがあり、調査の結果、分かりました。個人情報は当時、2つの学校に勤務していた30歳代の男性非常勤講師がフロッピーディスクで学校から持ち出し、自宅パソコンから、ファイル交換ソフト「ウイニー」で流出していました。今のところ、悪用されるなど、被害の報告は無いということですが、非常勤講師は他の中学校の生徒、175人の個人情報も持ち出していて、流出の可能性があるということです。非常勤講師は「ウイルス対策ソフト入れてるから、流出の心配は無いと思っていた」と話しているということです。

民主・小沢代表が岡山入り
民主党の小沢一郎代表が、次期総選挙に向けた全国行脚の一環で5日、岡山に入りました。小沢代表は、次期総選挙で重要となる十数県を来月までに回る予定です。5日は、岡山市の介護老人保健施設岡山リハビリテーションホームを訪れ、介護現場の現状を視察しました。入所するお年寄りとの懇談では、後期高齢者医療制度で年金から保険料が天引きされ、90歳の女性から「困っている」と耳打ちされました。このあと小沢代表は、介護スタッフの賃金が少なく、生活が厳しくなっているとして、県老人保健施設協会から介護給付費増額の要望を受けました。そして小沢代表は午後5時から労働組合の連合岡山と意見交換を行っています。この中で、「福田総理は来年秋の任期満了まで衆議院を解散しない考えのようだが、年内には総選挙をせざるを得なくなるだろう」との認識を示しました。

小沢代表「4期目の石井知事支援せず」
民主党の小沢一郎代表は今年秋に予定されている岡山県知事選挙に出馬表明している石井知事を党として支援しない考えを示しました。記者会見で述べたもので、石井知事に代わる候補者の擁立についてはコメントしていません。

岡山市で妻殺害、男を送検
岡山市で、妻に暴行を加え殺害したとして、警察に逮捕された男が5日、岡山地方検察庁に送検されました。送検されたのは、住所不定無職の伏見要次容疑者(35)です。伏見容疑者は今月2日、岡山市内で妻のあすかさん(27)に暴行を加え殺害した疑いが持たれています。伏見容疑者は警察の取り調べに対して「現場には居たが、他の人が妻を殺した」などと依然、容疑を否認しているということです。また、伏見容疑者から、覚せい剤の反応が出ていた事が分かり、警察では今後、覚せい剤取締法違反についても追及する方針です。

岡山市の財政状況、依然厳しい状況
岡山市の財政状況がまとまりました。財政健全化の指標となる実質公債費比率が全国の中核市で最下位となるなど厳しい状況となっています。岡山市によりますと財政の健全化の指標となる実質公債費比率は23.1パーセントと全国に37ある中核市の中で最下位となっている他借金にあたる市債残高は約7000億円に上っています。2006年度の決算をもとにした今後5年間の財政試算では交付税の増加など政令市移行に伴う影響を見込んでも210億円の収支不足になるとしています。しかし、行財政改革や基金などの取り崩しを行うことで当面、財政再生団体転落への恐れはないということです。岡山県では「財政危機宣言」を行い、抜本的な対策に取り組むことにしていますが、その影響についてはまだ分からないとしています。

男児置き去りの母親を逮捕
去年6月、総社市の病院に生後間もない赤ちゃんが置き去りにされた事件で、警察は母親を突きとめ、保護責任者遺棄の疑いで5日、逮捕しました。逮捕されたのは岡山市の25歳の派遣社員で独身の女です。警察の調べによりますと女は去年6月6日の未明、総社市の病院の倉庫出入り口前に生後間も無い長男を置き去りにした疑いです。警察は寄せられた数10件の情報の中から、母親として浮上した女を取り調べ、置き去りにしたことを認めたため、逮捕しました。取調べに対し、女は「一人で出産したが、育てる自信がなく、病院に置き去りにすれば誰かが育ててくれると思った」と供述しているということです。男の子は福祉施設で健康に育っていて、6日、で1歳になります。

伊東倉敷市長初めての定例記者会見
倉敷市の伊東香織市長は5日、先月19日の就任以来初めての定例会見に臨み、選挙公約の中で早期実現可能な施策を補正予算として、6月定例市議会に提案することを明らかにしました。今回の補正予算は総額53億9300万円余りで、妊婦健診の公費負担回数を現在の5回から14回に増やすための1億7000万円余りなどが計上されています。また、倉敷の個性と魅力を発信する事業として、自身が東京に行き、桃やマスカットなど、倉敷市の特産品をPRすることを明らかにしました。このほか、チボリ公園問題で新たな焦点になった完全民営化案について、副会長に就任したチボリジャパン社の取締役会で早期に方向性を出したいとの考えを示しました。

高松市役所でニート無料相談会
進学や就職をしない若者、いわゆる「ニート」を支援する相談会が5日から高松市役所で開かれています。この相談会は企業の採用活動が活発化するこの時期にあわせて高松市が初めて開いたものです。高松市役所1階に設けられた会場ではニートやフリーター、その家族などを対象にキャリアカウンセラーやハローワークの職員が無料で相談に応じます。会場ではどんな仕事に向いているのか適性を診断したり、働く意欲がわくようにアドバイスを行っています。高松市によりますと正社員としての採用は依然として厳しい状況で、いつまでもニートの状態から抜け出せない若者が増えているということです。この相談会は高松市役所で6日まで開かれています。

松くい虫駆除で農薬の空中散布
松の木を枯らす原因となる害虫を駆除するために岡山県内で農薬の空中散布が始まっています。農薬の散布は岡山県が毎年、害虫の発生する6月と7月に実施していて、今年は県内24ヵ所で行われています。このうち岡山県吉備中央町の大和山周辺では、5日午前5時20分からヘリコプターを使って95ヘクタールの山林に農薬が散布されました。農薬を散布することで、松を枯らす虫が寄生しているマツノマダラカミキリを駆除します。岡山県によりますと去年は夏の気温が高く雨が少なかったことからマツノマダラカミキリが大量発生しました。去年、県内で被害を受けた松は約2万3000立方メートルとおととしから1割ほど増えたという事です。県では、農薬散布の他に山林の土壌改良を行ったり、木に直接薬剤を注入するなどして、被害の拡大を防ぐことにしています。

銀座生まれ岡山育ちのホタル乱舞
岡山市の菓子メーカーが東京・銀座生まれのホタルを岡山市の小川で育てていて、夜になると幻想的な光を放ちはじめています。美しい光を放つのはゲンジボタルです。このホタルは岡山市に本社がある菓子メーカー、源吉兆庵が育てたものです。源吉兆庵では5年前から東京・銀座の店でホタルの鑑賞会を行っていて、去年、銀座で生まれたホタルの卵を岡山に持ち帰りました。その後、無事に成長し、最近になって幻想的な光が見られるようになりました。このホタルは今月9日から15日まで、東京・中央区にある源吉兆庵銀座本店で一般公開されます。