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2008年6月6日

 やはり政治家の言葉は当てにはならない。当面見送るはずだった首相問責決議案を、民主党が提出するという。小沢代表の鶴の一声とか

可決されても拘束力はない。いきなりの内閣総辞職や解散があろうはずもない。新しい医療制度廃止法案が参院委員会で採決されたが、衆院では否決という筋書きが見え見え。実りのない話である

折しも、夏の軽装「クールビズ」姿が国会にあふれる。制服姿で見学する生徒に示しがつかない、というもっともな反対論を抑え込み、環境保護の範を垂れておられる。ただし、品位にかかわるので本会議での軽装はご法度。訳の分からぬ理屈である

政府が旗を振り、役所は義理で付き合うが、いっときの熱は冷めた。世間に広まる気配はない。だらしない格好では、まとまる商談も壊れてしまう。われわれは行儀を軽んじたりはしない

首相問責決議の後は、野党が仕掛けて審議拒否となりそうである。早々に選挙区もうでの夏季休暇を決め込もうという、これもしまらぬ話である。坊主憎ければ袈裟(けさ)までも。国会のノーネクタイ姿に、不快指数がぐんぐん上がる。


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