岡山市教育委員会は五日、市立中学校二校の卒業生約千二百人の成績などが、三十代の男性非常勤講師の自宅パソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」を通じ、インターネット上に流出したと発表した。
流出したのは、一九九七―二〇〇〇年度に在籍した生徒の氏名、住所のほか、志望高校、定期試験の成績や校内順位など。不正利用は確認されていないという。
講師は一九九八―二〇〇〇年度に二校に勤務。情報を保存したフロッピーディスクを自宅に持ち帰り、パソコンにコピーした。今年四月にウィニーをダウンロードした。
先月三十日に「市立中学校の内部情報がウィニーで流出している」と匿名のファクスが市教委に届き発覚。同時に流出した別のファイルに講師の名前が書かれていた。
講師は「ウイルス対策ソフトを入れており、流出の危険はないと思った」と話しているという。
パソコンには、講師が二〇〇三年度に勤務した別の市立中学校の生徒に関する個人情報も保存されており、流出している可能性があるという。
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