(cache) ネットゲリラ: ようつべ懐メロ・縁起でもない編

この曲なんだが、
刑務所の中でのリクエスト第一位という話を聞いた事がある。ずいぶん昔なので、今ではさすがにもうちょっと新しいんだろうが、そんなに爆発的に流行った曲でもないのに何故なのかは不明です。
「東京」by　マイペースです。

まぁ、受刑者じゃないけど、おいらも好きですが。たしかに、刑務所の中でこの曲を聴いたら、東京に残したオンナを思い出して泣いてしまうかも知れない。そんなオンナはいないがｗ　で、同じく、刑務所の中で大人気というんだが、コレは判る。そういう歌詞だから。松尾和子の「再会」です。

松尾和子なんだが、この歌が暗示していたかのように、その後、数奇な運命をたどるわけだ。Wikipediaによれば、

1991年には息子が覚せい剤取締法違反で逮捕され、実刑判決を受ける。このことから、松尾はマスメディアから厳しく批判され、芸能活動の大幅自粛を余儀なくされる。この事に思い悩み、松尾は睡眠薬を多量服用し、自殺未遂を起こすまでに追い込まれている。 1992年9月25日、自宅の階段から転落。本人は「なんでもない」と無事であることを主張していたが、数時間後に容態が急変、まもなく死去。あまりにも突然の事故であり、前述の自殺未遂騒動などから、その死は大きな波紋を呼んだ。享年57。

松尾没後、「(松尾に)歌って欲しい曲がいっぱいあったし、書けと言われれば今も書ける。でも肝心の歌う人がいない。せめてフランク(永井)が健在なら…」というのが、晩年の吉田正の口癖だった。

ところで、この松尾和子を発見して育てたのが
フランク永井だ。「東京午前三時」。都会派ムード歌謡の第一人者だと言われているんだが、

愛人騒動で死に損なって、でもまだ生きてます。

1985年（昭和60年）10月21日、自宅にて首吊り自殺を図る。その原因は数日後に、愛人との間の子供の養育費の請求を苦によるものと判明した（しかし自殺未遂後に愛人側が認知を求めて起こした裁判の際、DNA鑑定を行うも愛人と永井との子供の確率はほぼ無いと結果が出ている）。夫人の発見が早かった事も有り一命は取り留めたが、会話が不自由となり記憶が乏しくなるなど脳に重い後遺症を患った。

芸能界からは姿を消したんだが、施設で生きながらえているらしい。残念な事です。で、残念といえばこの人なんだが、
ちあきなおみ「矢切りの渡し」です。

ヒットせずに廃盤になってしまったんだが、一人だけ、この曲にこだわって、舞台で使い続けた旅役者がいた。無名時代の梅沢富美男だ。その梅沢が、芸達者な西田敏行主演のTVドラマ「淋しいのはお前だけじゃない」に起用され、一世一代の晴れ姿、ちあきなおみの「矢切りの渡し」に合わせて踊り、日本中を感動の渦に巻き込むんだが、それでこの曲がヒットしたのかというと、何故か、ヒットしたら細川たかしが歌っていたりして、何のことはない、名曲が「盗まれて」しまったわけだ。ちあきなおみはその後、亭主が死んでからは引退してしまって出て来ない。この曲の味わい方については以前書いたので参考にしてください。

で、縁起でもないといえば、
詐欺の被害で35億円の借金という矢沢永吉です。

友だちヅラして寄ってきたヤツに騙されて、35億円という借金を背負ってしまったわけだ。ところが、さすが矢沢、偉かったね。文句も言わずに黙々と返した。

ロック歌手の矢沢永吉さん（５５）が、スタジオが六つあるビルを東京・赤坂に建てた。６年前にオーストラリアでの高層ビル建設計画に絡む３５億円にのぼる詐欺・横領被害が発覚。巨額の借金を背負ったが、ほぼ完済して一度は挫折した夢を実現した。「リベンジという気持ちがなかったと言えばうそになる。意地もあった。でも今は違う。ここから新しい音楽を生み出したい」という。

矢沢です、ビッグです。そら、ファンはこういうところがたまらんわけだ。で、借金というと、元祖・借金王のこんな人もいらっしゃいます。
「ギターを持った渡り鳥」の小林旭です。

ゴルフ場経営や映画製作で失敗、借金を作ってはドサ廻りで返済という人生です。ひと頃はゴルフの賞金で食ってたという噂もある。

芸能活動以外にもゴルフ場、自主制作映画などの事業を起こしているが、『失敗→借金→芸能活動で返済』を繰り返し、現在でも自宅は債権者に差し押さえられている。

2007年2月23日、日本プロゴルフ協会から、川上哲治、羽佐間正雄らとともに名誉会員（2006年に制定）に認定される。名誉と言う肩書きではあるが、実際にプロの試合に出て賞金を稼ぐことも可能である。2007年4月、自身のニックネームを冠したマイトガイレーベルという芸能制作会社を設立。マイトガイレーベル第一弾CDとなる本人作詞作曲による新曲「折紙人生」が、NHK「ラジオ深夜便」の7月～9月の深夜便の歌として採用される。また、同7月には大阪新歌舞伎座で舞台「無法松の一生」にて20年ぶりの座長公演を務め、その存在感を改めてファンの目に焼きつかせた。

無意識過剰と称されます。歌の練習はやった事がないそうです。いくら借金してもメゲない、ちゃんと働いて返済する。この人も偉いです。

で、小林旭といえば、小林旭と結婚していたのが
美空ひばりなんだが、デビュー曲「河童ブギ」です。

詐欺師に騙されて、変な健康食品で身体を壊して死んだらしいです。美空ひばり、デビューは笠置シズ子のコピーで東京ブギとか歌っていたわけだ。なので、笠置シズ子からは物凄く嫌われていたという話もある。最初のNHKのオーディション受けた時には「子供のくせに大人みたいに歌って気持ち悪い」と落とされたんだが、廊下で聞いていた掃除のオバチャンが泣きながら駆け寄ってきて、「とても良かったのに、これからも頑張ってね」と励ましてくれた、という逸話がある。ところで、ようつべに初期ひばりの音源が大量にアップされているんだが、変声期前のロリコン時代のひばりちゃんは、おいらも大好きです。オトナになって低い声になってからは、そうでもない。例によってようつべの美空ひばりには、外国人のファンがコメントをいっぱい寄せているようです。