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子宮手術ミスで兵庫県立西宮病院に賠償命令
兵庫県立西宮病院(西宮市)で子宮筋腫の摘出手術を受けた女性(36)が、手術ミスで出産時に帝王切開が必要になる後遺症を負ったとして、県に計900万円余りの損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁は5日、慰謝料など計260万円の支払いを命じた。
判決理由で栂村明剛裁判長は、不適切な手術で子宮を損傷したと医師の過失を認定。「将来の出産が制限されるという障害は女性にとって苦痛」と指摘した。
判決によると、女性は平成17年3月に手術を受けたが、子宮に約1センチの穴が開き、自然分娩(ぶんべん)すると子宮破裂の危険性が生じる後遺症を負った。
県は「判決内容を十分検討し対応したい」としている。