信託専門会社のジャパン・デジタル・コンテンツ(JDC)信託は3日、元社員による8700万円の横領が発覚したと発表した。JDCが昨年設定した金銭信託で、特別目的会社(SPC)への出資金の一部を元社員が不正に引き出していた。JDCは元社員を懲戒解雇済みで、刑事、民事の両面で提訴する方向で検討している。
元社員は50歳代の部長職の男性で、昨年6月に採用したばかり。JDCが昨年9月21日に設定した「ベトナム未公開株ファンド」で、香港につくったSPCへの出資金約7億3000万円のうち8700万円を十数回にわたり不正に引き出したという。この元社員が今年3月上旬から無断欠勤し、調査したところ不正が判明した。
JDC信託は出資金の損失分を補てんする。今回の不祥事を受けJDC信託は2009年3月期に最大で8700万円の特別損失を計上する見込み。ただ1800万円としている連結最終利益の予想は変えない。(03日 19:02)