三菱化学は2009年にも、野菜などを効率的に栽培・収穫できる植物工場事業に参入する。植物工場を運営する事業者向けに、発光ダイオード(LED)と太陽電池を組み合わせた照明システムを発売する。太陽光を有効活用することで照明に必要なコストを3割減らし、二酸化炭素(CO2)排出量をほぼゼロにできるという。植物工場の課題だった省エネを実現し、都市部などでの植物工場の普及に弾みをつける。
三菱化学は野菜栽培ベンチャーのフェアリーエンジェル(京都市)に約16%を出資した。出資額は2億5000万円。フェアリーが福井県美浜町で建設中の新工場で今秋から共同実験を始める。延べ床面積2000平方メートルの新工場の一部に、毎時20キロワット分の発電能力を持つ太陽電池と1000―2000個のLED照明を導入。1、2年をかけて最適な育成条件を探る。(07:00)