現在位置:asahi.com>ビジネス>ロイターニュース> 記事 REITファンド5月末純資産は前月比+0.1%、投資家の慎重姿勢変わらず2008年06月04日14時55分 [東京 4日 ロイター] 上場REIT(不動産投資信託)に投資する国内籍公募ファンドの5月末の純資産残高は前月末比0.1%増の8兆7996億円となった。微増ながら2カ月連続の増加。国内REIT相場の上昇や円安が支援材料となったが、「投資家の慎重姿勢は変わっておらず、資金の流れは鈍い」(大手運用会社)という。 投信情報サービス会社リッパーのデータを基にロイターが集計した。 5月は欧州の不動産関連証券指数FTSE EPRA/NAREIT Europe Indexが5%下げ、米REIT指数MSCI US REIT Indexも0.2%下落したが、東証REIT指数は約3%上昇した。円がドルとユーロに対して1─2%下落したことも、外貨建て資産にはプラスに働いたもよう。 REITファンドの6割強に当たる160本は定期的に分配金を支払うタイプで、株価との相関が低いことなどから、分配型ファンドを好む投資家の間などでリスクや資産を分散するための商品として昨年前半まで人気を集めていた。その後の相場下落やサブプライムローン(信用力が低い借り手向け住宅融資)問題の余波で解約が増えたが、足元は「資金の流出こそ止まったが、投資家のリスク許容度は上がっておらず、REITファンドについては様子見気分が強い」(大和証券)という。 5月は新規設定はなく、全体では254本(国内型54本、海外型200本)のままだった。償還はなし。 5月末時点で純資産残高が最大のREITファンドは、日興アセットマネジメントの「財産3分法ファンド(不動産・債券・株)毎月分配型」<62004307JP>で残高は1兆1135億円(前月末1兆0951億円)。2位は大和証券投資信託委託の「りそな・世界資産分散ファンド」<62005299JP>で5341億円(同5362億円)、3位は野村アセットマネジメントの「野村世界6資産分散投信(分配コース)」<62005244JP>で4234億円(同4274億円)となった。 純資産が1000億円以上の投信は前月比横ばいの23本。
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