現在位置:asahi.com>ビジネス>ロイターニュース> 記事 野村が米投信市場に参入、まず日本株投信の運用を受託2008年06月02日17時25分 [東京 2日 ロイター] 野村ホールディングス<8604.T>傘下の野村アセットマネジメントは、米国の個人向け投信市場に本格参入する。同社は2日、日本株に特化した米投資信託の運用を受託したと発表した。 これを機に、米国でファンドの販売を支援する営業部隊を設置するとともに、アジア株に投資するファンドの提供なども行い、巨大な米国市場で運用資産残高の拡大を目指す。 発表によると、野村が運用を受託したのは米国で1962年に設立された長寿ファンド「ザ・ジャパン・ファンド」。残高は約3億2000万ドル(約315億円)で、投信情報サービス会社のリッパーによると、日本株に特化した米国の投信としては上位に入る。現在はフィデリティーに運用を委託しているが、同社グループの「フィデリティー・ジャパン・ファンド」との競合などで残高が伸び悩んでいるため、新たな運用委託先を探していた。 「ザ・ジャパン・ファンド」は、メリルリンチなどの証券会社や銀行など60社超の販売会社を通じて個人投資家に販売されている。野村アセットは「米国での追加型投信事業については進出のチャンスをうかがっていたが、今回の受託により、立ち上げのショートカットができる」(同社広報担当者)とみて本格参入を決めた。販売を支援する営業部隊の人数や投資額については明らかにしていない。 同広報担当者によると、米国市場では、日本株以外にも、中国株やインド株などアジア株で運用する投信の提供も計画しており、「順調に行けば年内に実現する見通し」。 野村アセットは、投資顧問分野で米年金基金などから日本株運用の受託実績はあるが、米個人投資家向け追加型投信の運用を受託するのは今回が初めて。同社が標榜する「グローバル化」に一歩近づく。今後は「アジア地域での受託拡大を図るとともに、日本を含むアジアの資産運用分野において欧米での地位向上も目指す」(同広報担当者)という。 (ロイター日本語ニュース 江本恵美記者 大林優香記者)
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