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【静岡】

山間地の医療が人手不足で深刻に 浜松・佐久間病院できょうから募集

2008年6月5日

看護師など年齢制限を59歳まで拡大

看護師と作業療法士を募集する佐久間病院=浜松市天竜区佐久間町で

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 山間地にあって人手不足に悩む浜松市国民健康保険佐久間病院(天竜区佐久間町)が、新たに採用する看護師などの年齢制限を59歳まで広げて、5日に募集を始める。採用は10月1日の予定。最も高齢の場合、半年間の勤務で定年退職を迎える可能性もあるが、採用を担当する市人事委員会は「半年でも勤めてくれれば」と応募を呼びかける。 (出来田敬司)

 募集しているのは、看護師と作業療法士各一人。日本国籍などの基本的な条件以外は「1949年4月以降生まれ」のみを受験資格としている。

 佐久間病院は昨年も年齢制限59歳で募集。市の広報紙やホームページで呼び掛けたが、応募者はいなかった。看護師は三十二人で、慢性的な人手不足。リハビリを指導する作業療法士は一人もいないという。

 医療従事者は全国的に不足しているが、過疎化が進む地域にある佐久間病院は特に条件が厳しい。

 こうした状況を受けて、2008年度の募集案内パンフレットは8ページと充実。バス、トイレ、キッチン、冷暖房付きの職員住宅を写真で紹介するなど、病院勤務の魅力を紹介している。

 申し込みはインターネットか郵送、人事委への持参で。締め切りはネットが6月23日、それ以外は25日。7月20日に一次試験、8月に二次試験があり、合格発表は8月中旬の予定。応募書類は人事委事務局、各区役所、佐久間病院などで配布している。

 問い合わせは市人事委=電053(457)2201=へ。

 

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