2008-04-22
■[便利・Lifehack]PCモニタを長時間見て疲れない方法は画面と画面背後の壁の明るさ差をなくすこと
萌え理論Blogのエントリにて、「部屋を暗くしてPC作業をしましょう」てな話が出ていて、bookmarkcommnetなどで「それはちゃうやろ」的なコメントが散見されたのでちょっと補足。
部屋を暗くするだけならだめ、それはそのとおり。重要なのは「画面と、画面後ろの壁とのコントラスト差をなくすこと」なのだ。
その昔一部Blogで話題になった「あなたの知らない照明術」からakiyanさんが引用しているのを引用(ぉ すると
視力を落とさずに映画館気分でテレビを観るには
よく「テレビを観るときには部屋を明るくしましょう」と言われます。映画館気分で部屋を真っ暗にして画面を見ることは、目にとってはNG!! テレビの画面と周りの明るさに差があると、目が画面の明るさとその後ろの暗い壁の両方に対して調整をくりかえしてしまうので、眼精疲労の原因になってしまうのです。(p177)
とある。誰だか知らんがこんなアナウンサー上がりの女の言うことなんざ信用できるか! という人は下記松下電工株式会社が発表した論文をどうぞ。
ホームシアター空間に要求される照明要件の検討 第2報
ホームシアタ空間に要求される照明要件
まぁつまるところ画面の明るさを落とし(この点は萌え理論Blogのブクマコメについてた多くのコメントが正解に近づいている)、画面の背後に照明を仕込むなどして画面と背後の壁のコントラスト差をゼロにしてしまえばいい。
そのためにはどうすればいいかというと、液晶ディスプレイ背面に照明器具を仕込み、壁を照らせばいい。金があるならホームシアター用のホリゾンライトと呼ばれる専用品を使えばよろし。安く行きたいのであればIKEAあたりで600円ぐらいの照明器具(クリップ・ライト等)を買ってきて液晶背面に仕込めばいい。
片付いていなくてお恥ずかしい限りだが、ウチのワークルームはどうなっているか、簡単にご紹介しよう。
CRTが1台、LCDモニターが2台(20+24W)、ノートPCが1台。これらのモニターの背後に13w+7wの2つのランプを置き、それぞれ壁を照らしている。で、それだけだとキーボード面が暗くなってしまうので、同じく13wの間接照明を2基用意し、天井を照らしてある程度の室内照度を保っている。
ただ、萌え理論Blogで言われていたように、私のワークルームは「一般的な日本の家庭に比べるとかなり薄暗い」ことは間違いない。欧米に旅行に行ったことがある人はよくわかるだろうが、あんな感じだ。俗的な言葉でいえば"落ち着いたムーディーな照明*1"とでも言おうか。お洒落なイタリアンレストランのディナータイム、みたいな照度である。
(まとめ)キャズムを超えろ流「眼が疲れないPCモニター周辺のセッティング方法」
「部屋の照明を落とす」ことは決して間違いじゃなくて、部屋の照明を落とした上でディスプレイ背面の壁を照らし上げるような照明器具をセット(繰り返すが\1000程度だ)。この時点で従来のディスプレイ輝度では「まぶしい」と感じるはず。そこでさらにディスプレイの輝度を落とし、背景の壁とディスプレイのコントラストを減らすよう調整。最後に部屋の照明は「ムーディー(笑)」ぐらいにして完了。 というわけだ。
おまけ
と、ここでひとつ面白い商品企画を思いついた。液晶ディスプレイやテレビを開発するに当たり、テレビ電源と連動したスレーブ・コンセントをテレビ背面に設ける、という発想だ。オーディオアンプではないけれど。そうすると、テレビ電源に連動して、ホリゾンライトがONになる....と。ホリゾンライトに照度センサーを入れておき、暗くてかつTVの電源が入っているとき、と限定してしまえば完璧かもしれない*2。
*1:英語でムーディーっていうと"憂鬱な" "気が晴れない"みたいな意味なんだけどここではスイーツ(笑)的に
*2:いっそ点灯制御は全てテレビにまかせる、でいいのかも。どうせテレビに時計が入ってるから、夏は19時、冬は17時に点灯するようにしてしまえばいいか