県は07年度県立病院等事業会計決算を発表した。県内27の県立病院などの総収益は前年度比1・5%減の約921億100万円。支出に当たる総費用は同1・4%減の931億8200万円で、約10億8100万円の損失を計上し、2年連続の赤字となった。累積赤字は過去最高の約138億3800万円となった。
医師の退職による患者数の減少が原因。入院患者数が1日当たり131人の減少で、入院収益は同0・8%減の512億2800万円。外来患者数も1日当たり1054人減少し、収益も同3・3%減の226億9900万円となった。費用では、給与費が退職補充のための職員採用を行ったことによる新陳代謝などで、前年度比2・1%減の499億6300万円に抑えた。材料費も患者数の減少と薬品の廉価購入で同3・0%減の216億2400万円。
27病院などのうち、前年度赤字だった北上、磐井など5病院を含めた10病院が黒字。一方で、赤字は宮古と久慈が加わり、17病院となった。【安田光高】
毎日新聞 2008年6月5日 地方版