特別室は”霊安室”、休憩、滞在はちょっと？

2008年6月4日、奈良県の特別養護老人ホームで短期入所（ショートステイ）の部屋として、霊安室を使ったことがわかった。

奈良県大和郡山市にある特別養護老人ホーム「矢田の郷」でのことだ。
短期入所（ショートステイ）で利用した高齢者を、本来遺体を安置する霊安室に滞在させていたのだ。

霊安室は4畳ほどの洋間で、ふすまの奥には仏壇が置かれているという。
昨年7月ごろから部屋が足りない時にベッドや簡易トイレを持ち込んで滞在用に使ったとのことだ。
利用者には「特別室」とか「仏間」とかの説明をしていたが、
今年の5月に、入所者の家族から市に苦情があり、連絡を受けて県から指導を行ったため、使用は中止された。

施設側によると、2005年の開設以来遺体が置かれたのは一度だけで、職員の休憩場所にも使っていたとのことだ。
「入所者やご家族に不快な思いをさせ、申し訳ない」
と北岡副施設長は詫びていた。

経営的な問題とか事情はあるのだろうが、霊安室は勘弁して欲しい。

（編集部：TAKESHI）