【IPSコラム=ドルジー、2008年4月】 オリンピックが近づくにつれて、チベットからインドに逃れてくる者の数は減るだろう。というのも、中国政府が国境警備を強化するからだ。中国政府は、「ひとつの中国」イメージの強化に努め、チベット亡命者が自らの窮状を世界に向けて語ることを阻止しようとするだろう。 2007年には、2,337人のチベット人難民がインドに入国した。私もかつてそのようにしてインドに入ったひとりだ。私がまだ6歳だった1959年、私の家族はチベットを離れる決意をしたのである。 インドへの旅にはつねに危険が伴う。難民はしばしば、国境警備のゆるい冬の時期を狙って移動する。さらに安全を求めれば、移動は夜になりがちだ。 案内役による搾取もある。3月にインドに到着したある子供は、案内役に200ドルを渡したそうだ。 チベット人が国境を越えてここインドのダラムサラまでやってくるのには理由がある。ひとつには、ダライラマに謁見してその恵みを受けたいがためだ。また、ここではチベット式の教育を自由に受けることもできるし、僧や尼であれば自由に信仰に打ち込むことができる。 難民がインドに到着すると、まずダライラマの講話を聴くことができるよう私たちは手はずを整える。また受入センターでは、英語を教えたり、アート・セラピーを子供に施したり、カウンセリングを行ったりと、さまざまなサービスを難民に対して提供している。また、子供たちを学校に送る斡旋もしている。 こうして現在、40万人ものチベット難民がインド、ネパール、ブータンに住んでいるのである。(原文へ) 翻訳/サマリー=山口響/IPS Japan武原真一 |
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