広島県から2009年4月に県立神石三和病院(神石高原町小畠)の移管を打診されている神石高原町は4日、移管を受け入れる方針を固めた。9日開会の6月定例会に関連議案を提案する。町は今後、「公設民営化」の方向で病院存続を図る方針だ。
医師らで構成する町病院機能・あり方検討委員会は3月、移管を前提として「公設民営」が望ましいとする最終報告書を提出している。これを受け、町は病院の存続に移管はやむなしと判断したとみられる。経営について町も、民間に委ねる公設民営化を想定。引き続き県と協議し、医師などの人材確保や土地建物の無償譲渡、さらに経営が軌道に乗るまでの財政支援も得たい考えだ。
同病院は1948年開設。内科、外科、リハビリテーション科など5つの診療科があり、ベッド数は95床。へき地中核病院としての役割を果たしている。
【写真説明】町が公設民営化の方針を示した県立神石三和病院
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