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【政治】

高齢者医療廃止法案、採決へ 参院厚労委、与党は退席

2008年6月5日 11時04分

 参院厚生労働委員会は5日午前、後期高齢者医療制度廃止法案に関する参考人質疑を行った。民主党は午後の委員会、6日の参院本会議でいずれも採決して衆院に送付する方針だ。

 これに先立ち自民、公明両党は審議日程などをめぐり「少数会派の意見を無視して強権的な委員会運営を行った」として、岩本司委員長(民主党)に対する不信任動議を提出したが、賛成少数で否決された。これを受けて与党委員は全員退席、その後の質疑は野党委員だけで行われた。

 参考人として出席した茨城県医師会の原中勝征会長(野党推薦)は「75歳という年齢で差別し、収入が低い人からも保険料を取るのは問題だ。医療機関は荒廃する」と指摘し、道路特定財源の一般財源化などによる医療費確保の必要性を訴えた。

 連合の笹森清前会長(同)も「老人医療費の削減という考え方が諸悪の根元。全体で支え合う社会福祉の基本理念を忘れた制度は撤廃しなければいけない」と強調した。

(共同)
 

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