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06/04-12:56--採血器具使い回し１町３医療機関で判明

　岡山県は４日、県内１町３医療機関で０３年１０月以降、少なくとも２００人程度に微量採血器具が使い回されていたと発表した。これまでのところ、健康被害などの報告はない。 　使い回しがあったのは、吉備中央町が開催する健康教室で０３年１０月以降に約１２０人、小田病院（井原市井原町）で１０〜２０人程度、つるの里クリニック（和気郡和気町田賀）で０６年以降に約２０人、西粟倉村国民健康保険診療所（英田郡西粟倉村影石）で０７年８月以降に約４０人。 　器具は血糖値測定に使い、針を交換するが、周囲のキャップ部分は交換できないタイプ。キャップに付いた血からＢ型肝炎感染に感染する可能性が否定できないため、国が０６年３月、複数人への使用を禁止する通知を出していた。 　しかし、吉備中央町と３医療機関はこの通知を十分認識できていなかったとみられ「キャップのアルコール消毒で十分対応できると考えた」として、針を交換しキャップ部分を消毒した上で使い回していた。 　島根県で同様の事例があったのを受け、岡山県が５月２６日に関係機関へ再度周知した際、同町などが相次いで相談。県は今月３日までに立ち入り調査を実施し、対象患者への十分な説明と対応を指示した。 　この問題を受け、県は１６日までに市町村や病院、診療所など１９０９団体・施設に対し、同様の採血器具での使い回しの有無を調査、結果を公表する。 　県施設指導課は「実情を十分把握した後、再発防止へ十分に周知徹底したい。今回は自主的な報告で把握したが、調査によって使い回しの対象者が広がる可能性はある」としている。

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