IPCと呼ばれる統合生産センターは製造プラントの集中コントロール室を備えた3階建ての建物でおよそ30億円をかけて完成し4月から稼動しています。竣工式では古河直純社長が玉串を捧げ完成を祝いました。この施設の一番の特徴は製造プラントに異常が発生した際の対処法がコンピューター画面に映し出される点です。これまではベテランのプラントオペレーターが経験則から異常の原因を突き止めていましたが、この施設の完成により画面の指示に従えば誰もが万が一の事態に対応できるようになりました。これにより「安全な工場」「安定した製品の製造」を可能となりました。日本ゼオン水島工場では340人近い従業員のうち半分が50歳以上でベテラン社員の技能の伝承が大きな課題になっていました。この施設は日本ゼオンの全国4カ所の工場のうち水島工場に最初に導入され2010年頃を目処に川崎工場にも導入される計画です。
倉敷警察署で行われた伝達式には倉敷市内の中学1年生、石原憂季さんと内田理沙さん、それに、倉敷市内の自営業の三宅珠美さんと、会社員の矢尾直樹さんの4人が出席しました。4人は藤岡豊署長から人命救助の善行に対する賞状を受け取りました。今年4月23日、倉敷市黒石で帰宅途中の石原さんと内田さんが、山の斜面から75歳の男性が滑り落ちてきたところを目撃しました。2人は信号待ちで停車していた三宅さんに知らせ、三宅さんが119番通報しました。帰宅途中に現場を通りかかった矢尾さんも、3人の姿を見かけて駆けつけ、救急車が到着するまで男性にタオルをかけるなどして体をあたためました。倉敷警察署の藤岡署長によると男性は残念ながら数日後に亡くなったものの、男性の家族は4人が助けてくれたことに感謝していたそうで、気が動転して動けなくなるような場面で、すぐに対応してくれたことに感心していました。
ずらりと並んだポロシャツやカジュアルシャツ。こちらの紳士服売り場には、お父さんに喜んでもらえる人気商品が紹介されています。でも、お父さんを喜ばそうというのは服や小物などのプレゼントだけではありません。こちらのデパートでは、「父の日プロジェクト」と題して、色のパワーでお父さんの魅力をアップしようというコーディネートマップやプレゼント選びに役立ててもらおうというYES・NOチャートといったユニークな取り組みを行っています。なかでもひときわ目を引いているのが、こちらの「父の日川柳」のコーナーです。今年は倉敷市をはじめ総社市などからおよそ40作品の応募があり、スタッフが選びに選んだ20作品が紹介されています。このほか、店内には父の日神社が登場し、お父さんへ日頃の感謝や願い事を書く絵馬が用意されています。
玉野商業高校3年の小野大地選手は4月26、27日に岡山武道館で行われた岡山予選会で男子個人戦100kg級で4位になり初めての中国大会出場を決めました。これまではひとつ下の階級でしたがじっくり組み合う試合を得意とするため、去年秋からは100kg級に変更しました。激励会では岡本和徳教育長から岡山予選を振り返っての感想や中国大会に向けて練習していることなどを聞かれ、「精神的に強くできるようとにかく、練習をがんばっている」と話していました。柔道部顧問の坪田祐一教諭は「本人がどれだけ自信を持てる状態に持っていけるかにかかっている」と期待をこめていました。岡本教育長から激励金を受け取った小野選手は、「玉野商業高校の代表としてがんばりたい」と抱負を語りました。中国大会は、あさって6日から8日まで広島市で開かれます。
この作品展は倉敷一番街の賑わいづくりのひとつとして仏画の指導をしている倉敷市福島の山本寛治さんに依頼があり開かれました。山本さんにとっては3回目の作品展で、山本さんと門下生の作品およそ40点が展示されています。3ミリから1ミリ程度の小さな文字を楷書で、およそ5500字心をこめて書いて1枚の仏画が出来上がります。観音様の絵でおよそ1週間、大日如来や不動明王はおよそ2週間かけて製作されます。山本さんは20年ほど前にフィリピンで戦死した友人や育ての親の供養になればと、写経とお経による仏画を書き始め、現在は自宅をはじめ地元の公民館や寺などで指導しています。会場では山本さんの実演もあり、筆づかいを見ることもできます。山本さんは「一人でも多くの人に写経や仏画に親しんでもらいたい」と話していました。「一字一佛」を座右の銘に書き上げる仏画と写経の作品展は8日(日)まで倉敷一番街ふれあい広場で開かれています。