■ 登別・恵愛病院に循環器内科を開設、地域医療の中心に
【2008年6月4日(水)朝刊】


 登別市鷲別町の恵愛病院(遠藤秀雄院長)に、今月から循環器内科が開設された。担当は遠藤院長の長女の夫・村下十志文医師(50)で、血管や心臓の疾患に関する治療、相談を担う。「地域医療の中心となる病院をつくり上げたい」と意欲的だ。

 村下医師は浦河町出身で北大医学部卒。前任は北海道大学病院診療教授。循環器外科を専門としており、中でも小児の心臓疾患に関しては道内でも先駆的な存在として知られる。5月31日付で北大病院を退職したが、現在も同病院の客員臨床教授を務める。

 村下医師が着任したのは「病院に後継者が必要で、経営面にも直接携わってもらう」(遠藤院長)との理由。恵愛病院を運営する医療法人社団友愛会の理事にも就任した。

 村下医師はこれまでも週1回のペースで恵愛病院を訪れ、循環器系の合併症がある入院患者の治療などに当たっていた。常勤となったことにより、循環器内科の開設に至った。診察は基本的に週4回(月、火、水、金曜)行う。

 遠藤院長は「入院患者や職員、多くの外来患者の生活を握り責任は重たいが、これからは若い世代の発想が求められる。期待している面は大きい」と語る。

 村下医師も「恵愛病院は地域に貢献している大切な病院との思いが強い。医療人として患者に手術を施して治すだけではなく、運営面でも貢献したい。地域医療の中心となる病院をつくり上げていきたい」と決意を新たにしている。
(有田太一郎)

 
 


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