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民主党決断 問責提出の方針 

2008.6.4 20:34
このニュースのトピックス福田内閣

 民主党の小沢一郎代表らは4日、幹部会を開き、福田康夫首相に対する問責決議案を参院へ提出する方針を決めた。衆院へ内閣不信任案も提出する。提出は来週の公算が大きく、問責は野党の賛成多数で可決される見通し。民主党は後期高齢者医療制度(長寿医療制度)や道路問題での国民の政権批判は強いと判断。憲政史上初の「問責首相」の烙印(らくいん)をおして打撃を与えたい考えだ。一方、問責は法的拘束力がないことから首相はこれを無視し、衆院解散や内閣総辞職には応じない構えだ。

 民主党は野党4党幹事長会談で同調を要請。共産、国民新両党は慎重に判断するよう求めたが、共産党は提出されれば賛成する。

 「G8(北海道洞爺湖サミット)や北京(五輪)がある。このまま(国会閉幕まで)すーっといっちゃうと後期高齢者も道路も忘れられる。出すべきだ」

 4日の民主党幹部会で口火を切ったのは菅直人代表代行だった。

 鳩山由紀夫幹事長らも同調し、小沢氏が「各地を歩くと『後期高齢者制度をなんとかしてくれ』という声が大変強い」と判断を下した。小沢氏は11日の党首討論前の提出も求めた。民主党には、問責で対決姿勢を鮮明にして世論にアピールし、衆院選の態勢を固めるねらいがある。

 一方、福田首相は4日、ローマ市内で、民主党の問責決議案提出の方針を決めたことについて「なぜ出すのか分からないから、答えようがない」と指摘した。

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