仙台市で2006年、自転車が歩行者に重傷を負わせた事故をめぐり、仙台地検は4日、運転していた同市の主婦(33)を重過失傷害罪で仙台区検が略式起訴し、仙台簡裁が罰金20万円の支払いを命じたと発表した。
地検は「自転車の事故を検察が立件するのは珍しい」とし「歩道上で自転車と歩行者の事故が多く、注意を促したい」としている。
事故は06年8月15日に発生。仙台市青葉区のJR仙台駅西口構内にある自転車運転が禁止された歩道で、自転車の主婦が60代の女性と接触。女性は転倒し、左足を骨折する重傷を負った。
仙台中央署が今年3月、重過失傷害容疑で主婦を書類送検した。発生から時間を要した理由として県警は「被害女性の処罰感情などを総合的に判断したため」としている。
略式起訴は5月23日、略式命令は26日。