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【中国大地震】

日本のテント到着 都江堰に400張り

2008年6月4日

日本の支援で送られ、「NAGOYA」と書かれたテントの箱を運び出す人たち=3日午後、四川省都江堰市で(池田実撮影)

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 【都江堰(中国四川省)=池田実】中国・四川大地震の被災者に対する日本の救援物資テント400張りが3日、四川省都江堰(とこうえん)市に到着、被災民が避難生活を続ける市内の李氷中学校に置かれた。配布先をめぐって一時混乱する場面もあった。

 テントは日本政府が輸送する1200張りの第1陣として愛知、兵庫両県が供出した。トラック7台に積み込まれ、午後3時半(日本時間午後4時半)すぎ、都江堰市の救援物資置き場に到着した。

 配布先について、同市の担当者は「テントの形状などを見てから最適な場所を決定する」としていたが、テントに同乗してきた担当者は倒壊した銀行や商店など43施設を配布先としたリストを持参。一方で、同市の別の担当者は「被災者に配布すべきだ」と主張。テントはトラックに積まれたまま、しばらく立ち往生した。

 結局、被災者に配布されることになり、李氷中学校に運び込まれた。同中学校は校舎が崩壊、校庭に約30家族が自家製のテントなどを張って暮らしている。10歳の息子と暮らす男性(40)は「配布されれば、雨が降っても心配ないと思うので暮らしやすくなる。日本に感謝したい」と話していた。

 

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