豊後大野市の県立三重病院と公立おがた総合病院の統合問題を協議する検討委員会の第6回会合が3日、豊後大野市役所で開かれ、1病院への完全統合とする方向で提言書をまとめることを決めた。16日の第7会合でで提言書をまとめ、知事と同市長に提出する。
提言書案では、1病院への完全統合は、あくまで委員の多数意見と位置付ける。これまで議論してきた(1)2病院をそのまま存続させる(2)1病院を核に統合し、もう1つの病院を診療所などで存続させる‐の2案についても、利点と課題を明らかにする方針。
この日の会合では、委員16人のうち、欠席1人と会長を除く14人が意見を表明。3人が「統合は住民が納得しない」などと2病院存続を支持。これに対し、9人が「医師不足のまま、2病院を放置したら共倒れになる。地域医療の質の向上には統合が必要だ」と完全統合に賛成した。1病院を核にする案への賛成は2人にとどまった。
=2008/06/04付 西日本新聞朝刊=