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グッドウィル ついに逮捕者 これからどうなるのか

グッドウィル ついに逮捕者 これからどうなるのか
グッドウィルの支店の看板(写真と記事との関係はありません)(撮影:鈴木義哉)
【PJ 2008年06月04日】− 人材派遣業大手「グッドウィルグループ」の日雇い派遣企業「グッドウィル」の支店幹部とその取引先「東和リース」の元取締役の4人が逮捕された。以前にあったこの一件で被害を受けたスタッフの刑事告発を受けての逮捕となったのだ。これからどうなる?

 4人は職業安定法での逮捕されたわけだが、日本の経営側の労働基準に関しての考えはずさんだ。以前にあるメーカーの社長が「労働基準法違反の罰則に死刑はない」発言したうえ、違法操業を繰り返したため、「御用組合」だった労働組合まで激怒した話まである。

 「グッドウィルグループ」は昨年から筆頭株主が外資系のユナイテッドテクノロジー社となり、トップ折口雅博氏の会長退任(現在は同社の海外法人の顧問としてアメリカにいるらしい)、日雇い派遣企業「グッドウィル」の売却方針の発表など経営再建の途上にある。

 また監督官庁や使用側からのプレッシャーも厳しくなったようだ。同社のスタッフは通常、作業開始の1時間から1時間30分前の集合となり、その分の時給が発生しないことが以前から問題になっていた。だが、山梨県のスタッフが甲府労働基準監督署に申告したら、監督署はその分の時給支払いをするように同社に勧告・指導したのだ。

 他にも佐川急便の子会社「佐川グローバルロジステックス」との二重派遣の発覚。また、昨年12月には都城でスタッフが作業中、手の指を骨折する事故が起こったが会社側は「労災(保険)を使うとクビにする」と言われたうえ、骨折の状態で作業をさせられた。このため、労働基準監督署や組合に相談し、新聞報道されたら会社側は態度を一変したが、いまだにスタッフにまともな謝罪はしていないと言う。支店長は後に労働安全衛生法違反で書類送検されている。

 さらに、幹部が設立にかかわったとされ、同社の一般社員の加入する労働組合“JSGUグッドウィル分会”では派遣スタッフの労働者代表を決めるために、派遣スタッフに対し白紙委任状を提出させ、決定を知らされないと言う訳の分からない“選挙”まで行っている。

 グッドウィルの派遣スタッフの自主労組“グッドウィルユニオン”の関根秀一郎書記長は「今、全国のスタッフに集合時間から業務開始時間までの賃金を払わせるように労働基準監督署に申請しています。恐らく会社側は回答を引き延ばすでしょうが。ただトップが変わっても会社は変わっていません。何しろ労政課(注 給与等を決める部署で、労組との交渉窓口でもある)が全く変わっていませんから」と答えてくれた。

 グッドウィルユニオンは2日、声明を出し、折口前会長への責任追及、労働者派遣法の再規制を含めた抜本改正、(不正控除とされている)“データー装備費”の返還と集合時間から業務開始時間までの賃金の支払いを求める緊急声明を出している。【了】

■関連情報
グッドウィルユニオン
PJニュース.net

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 鈴木 義哉【 兵庫県 】
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