2008年 6月 3日
女性殺害事件で夫を逮捕
犯人は夫でした。2日夜、岡山市のアパートで27歳の女性が遺体で見つかった事件で3日午後、35歳の夫が殺人の疑いで警察に逮捕されました。夫は今年2月にも妻への暴行で逮捕されていました。逮捕されたのは住所不定無職の伏見要次容疑者(35)です。警察の調べによりますと伏見容疑者は2日、岡山市吉宗のホテルの客室と岡山市横井上のアパートの一室で妻のあすかさん(27)に暴行を加え、殺害した疑いです。あすかさんの全身には鈍器で殴られた様な跡が多数あったということです。警察は伏見容疑者が玉野市内から岡山市のJR庭瀬駅までタクシーで移動し、電車に乗ったことを突き止め、3日午後1時半ごろ、JR倉敷駅で電車のトイレに隠れていた伏見容疑者を逮捕しました。取り調べに対し、伏見容疑者は「事実が全く違う」と容疑を否認しているということです。伏見容疑者は高松市に住んでいた今年2月にもあすかさんに対して金属バットで全身を殴ったなどとして、傷害の疑いで逮捕されていました。

高梁市で軽乗用車と路線バスが衝突
3日午前、高梁市の国道で、スリップした軽乗用車が対向車線を走っていた路線バスと衝突し、乗客ら12人が軽いけがをしました。3日、午前9時40分ごろ高梁市津川町の国道313号線で、スリップした軽乗用車がセンターラインをはみ出し、対向車線を走ってきた備北バスの路線バスと衝突しました。この事故で、軽乗用車に乗っていた3人と路線バスの運転手、バスの乗客9人のあわせて12人が病院に運ばれましたが、いずれもケガの程度は軽いという事です。事故にあった路線バスは、高梁市有漢町から高梁のバスセンターに向かう途中でした。現場は片側1車線の緩やかなカーブで警察は軽乗用車を運転していた広島県福山市の69歳の無職の男性から事情を聞くなどして詳しい事故の原因を調べています

岡山・鏡野町で金属の盗難、相次ぐ
岡山県鏡野町で先月から今月にかけて駐車場にあった鉄板などが、相次いで盗まれていたことが分かりました。警察が窃盗事件として捜査しています。鏡野町によりますと被害があったのは町内の駐車場や県道脇など4カ所です。このうち、苫田ダム湖畔にある2カ所の駐車場では、先月16日、車の進入を防ぐため置いていた鉄板10枚が盗まれました。この日、午後2時ごろ坊主頭の男4人がクレーン付きの4トントラックに鉄板を積み込んでいるのが目撃されています。鉄板は長さ2メートル、幅1メートル程度で1枚の重さが約500キロあったということです。この他、鏡野町では先月29日、町道脇の溝に置かれていた長さ約1メートル幅30センチの鉄製のふた36枚が盗まれ、2日も、県道脇の溝で鉄製のふた7枚が盗まれています。4カ所合わせた被害額は約56万円で警察が窃盗事件として捜査しています。

岡山県財政構造改革プロジェクトチーム会議
岡山県が2日、「財政危機宣言」を発表したのを受けて、県庁内に3日、財政構造改革プロジェクトチームが発足しました。プロジェクトチームは、岡山県庁の予算や人事を担当する部署の課長など17人で構成されています。3日の会議では、石井知事が、「官と民の役割分担」、「県と市町村の役割分担」について、抜本から見直してほしいと話しました。岡山県では、今後10年間構造的に毎年300億円から400億円の収支不足が見込まれ、緊急避難的にあててていた特定目的基金もほぼ底をついています。プロジェクトチームでは、具体的な改革案を作り、8月までに提案する事にしています。

裁判員制度1年前で法曹三者が共同会見
市民が刑事裁判の審理に加わる裁判員制度の開始まで1年を切りました。3日、高松市で裁判所と検察、弁護士が共同で会見し、今後の取り組みや課題を説明しました。会見には高松地方裁判所、高松地方検察庁、香川県弁護士会などから7人が出席し、裁判員制度の周知徹底や県民が参加しやすい環境作りを互いに協力して行うと説明しました。また、今後の課題について検察庁は裁判を分かりやすくするための取り組みを挙げ、弁護士会は短期間で集中して審理を行うため、弁護士の人数をいかに確保するかが重要、との認識を示しました。裁判員制度は有権者名簿から選ばれた市民が重大な刑事事件の裁判で審理に加わり、被告の有罪無罪や刑の重さを決めるもので来年5月21日からスタートします。

生き埋め殺人、死刑の小林竜司被告が上告
2人を殺害し、死刑判決を受けた被告が最高裁に上告です。岡山市の無職小林竜司被告(23)はおととし6月、岡山市の山中で大阪の大学生ら2人を生き埋めにし、殺人の罪に問われています。控訴審で弁護側は「仲間との集団心理で犯行に及んだ」と刑の軽減を求めましたが、大阪高裁は先月20日、この主張を退け、死刑判決を言い渡していました。小林被告の弁護側はこの判決を不服として、最高裁に上告しました。

おかやま森づくり県民税の街頭PR
森林の整備を目的に岡山県が4年前から独自に導入したおかやま森づくり県民税の街頭PRが3日朝、JR岡山駅で行われました。おかやま森の大使や県の職員らが税金の使い道を紹介するチラシを配りました。おかやま森づくり県民税は個人から年間500円、法人からは資本金に応じて徴収し、この4年間で約17億円が集まりました。この制度は今年度末で一旦終了し、岡山県では税の導入効果を検証した上で、見直すことにしています。

笠岡市で固定資産税など口座振替ミス
税金の口座引き落としでミスが発覚です。笠岡市によりますと、2日、引き落としした今年度の固定資産税と都市計画税で、1年分を一括納付する約3200人に対し3カ月分しか引き落とさなかったということです。原因はコンピュータの操作ミスで、笠岡市は3日、対象者全員にお詫びの文書を送りました。今回引き落とされなかった残りの税金は今月6日、改めて引き落とされるということです。

岡山県庁で水害特別防災訓練
台風による被害に備えた水害防災訓練が3日、岡山県庁で行われました。この訓練は台風の接近に伴う大雨で、河川の増水や山崩れの危険性が高まったとの想定で行われました。訓練には県内27市町村の職員や、警察や消防など56団体、約940人が参加しています。岡山県では今年3月に、市町村が集めた土砂崩れなどの発生状況をリアルタイムで把握できる情報システムを更新しました。今回の訓練では情報の伝達と収集が確実に行うことができるか、確認作業が行われています。また、県庁内では災害対策本部の模擬会議も開かれ石井知事と職員が対応策を協議しました。