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COP9:「里山を生活モデルに」名古屋市長が講演

 【ボン影山哲也】開催中の国連生物多様性条約第9回締約国会議(COP9)の関連イベントで、日本的な生物多様性保全の場である「里山」「里海」について考える発表会が28日夕(日本時間29日未明)、メーン会場のボン市内のホテルで開かれた。

 名古屋市の松原武久市長は約200人の聴衆を前に「東山の森」(同市千種区)の再生事業を説明。「里山は自然への継続的働きかけがあってこそ成り立つ。里山を自然と調和する持続可能な生活のモデルとしたい」などと語った。

 イベントは国連大学高等研究所と日本の環境省が共催。松原市長のほか、同省の黒田大三郎官房審議官が、国がまとめた第3次生物多様性国家戦略について説明。里山保全に積極的に取り組んでいる石川県の谷本正憲知事が、保全策として森林環境税や景観条例などを紹介した。

毎日新聞 2008年5月29日 14時33分

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