シガテラ中毒について 

 

シガテラ中毒とは

  シガテラ中毒とは、熱帯・亜熱帯の、主として珊瑚礁の周辺に生息する魚によって起こる食中毒の総称として用いられます。
中毒の要因はシガトキシンなどの天然毒であり、シガトキシンは、海藻に付着する渦鞭毛藻(うずべんもうそう)と呼ばれる微細藻の一種によって生産され、食物連鎖によって魚の毒化が起こります。

海藻表面に付着した渦鞭毛藻 シガトキシン
 

シガテラ中毒の症状

シガテラ中毒の症状は、手足、口の周りの感覚異常、めまい、運動失調などの神経系障害を主とし、下痢、腹痛、関節痛などが見られます。
ドライアイスセンセーション(冷たいものに触れると、ドライアイスに触った感じや、電気ショックのように感じる)が起こることもあります。
死亡率は低く、日本国内で死亡者はいませんが、回復は一般的に遅く、完全回復まで半年〜1年ほどかかることもあります。
現在のところ、シガテラ中毒の効果的な治療法は確立されていません。 

 

沖縄県におけるシガテラ中毒  

沖縄県におけるシガテラ中毒のうち、1988年から1998年までに届出のあったものは22件でした。
また、届出されない例もかなりの数になると見られており、その実体は不明です。

魚種別シガテラ中毒の届出件数(1988-1998)

魚種 件数
イッテンフエダイ 5
ウツボ 5
アズキハタ  2
イシガキダイ 2
バラハタ  2
アカマダラハタ 1
オオアオノメアラ 1
カンムリブダイ 1
サザナミハギ 1
バラフエダイ 1
ゴマフエダイ 1

シガテラ中毒に関する調査・研究

1.沖縄近海におけるシガテラ毒魚の毒性調査

2.シガテラに関する言い伝えの検証

このページについてのお問い合わせは、沖縄県衛生環境研究所 保健化学室 098-945-0329

沖縄県福祉保健部 薬務衛生課 098-866-2215