中国・四川大地震の被災者を救援しようと、NPO法人「日中医学交流センター」(渋谷区、平山郁夫名誉会長)が、医療器具や薬剤、義援金を募っている。交流センターは「中国では医療品の生産が追いつかず、現地では医療物資そのものの寄付が望まれている」と呼びかけている。
交流センターは91年に設立され、日中の医学分野の交流を進めている。地震発生直後から、中国人医師の研修を受け入れてきた日本国内の医療機関に、医療物資の寄付を呼びかけてきた。救急用品や医薬品が集まっているという。
しかし、絶対数が不足しており、さらに被害が広がることも予想して、中国政府や医療関係者と連絡を取りながら、実際に現地で不足している物資の寄付を広く呼びかけていくという。
求めているのは【医療機器】移動式や巡回検診用のX線装置▽人工呼吸器、呼吸補助器などの呼吸器▽透析機器【医薬品】止血剤、鎮痛剤、抗破傷風薬剤などの救急薬品▽伝染病予防薬▽消毒薬【医療用具】治療用衣服▽包帯やガーゼ、骨折固定器、担架など外科用資材および救急袋▽消毒用薬剤、防疫用液体、消毒用液体せっけんなど。
医療物資のほかにテントなどを購入するための義援金(1口5万円)も受け付けている。問い合わせは同センター(03・5388・8918)へ。【吉永磨美】
〔都内版〕
毎日新聞 2008年6月3日 地方版