お茶女裁判 その6 2008.02.05


1月30日に神戸地裁で裁判が開かれ、お茶の水女子大学教授の富永氏が突然、訴訟に参加してきた。今頃どうして?という感じだが、これについて山形大学準教授の天羽氏は山形大学の公式サイトで以下のように述べている。
実は、第一回口頭弁論終了後に、当事者参加の話はあった。しかし、「参加申立は、裁判官の訴訟指揮の状況がわかるまで、二、三回待って欲しい」というのが、お茶の水大の顧問弁護士のコメントであったらしい。冨永教授は職員である以上、大学の代理人の意見を容れざるをえなかった。一方、私は職員ではないので、自らの権利に基づき、詐害防止参加を第2回口頭弁論から行った。冨永教授としては、参加すると訴訟がややこしくなって大学が嫌がるので、当面は参加を見合わせるつもりだったらしい。
ところが、口頭弁論を3回行った結果、当該表現とは最も関係の薄い学長が提訴され、当事者参加が学外の私で、学内外にウェブサイトの責任を負うことになっている冨永教授が全く何もしない状態が実現してしまうことになった。つまり誰が見ても「責任者は一体どこで何をしとるんだ?」ということになったわけで、さすがにこれはまずいと気付いたらしい。
冨永教授の参加によって、
私の権利は冨永教授との明示の契約によって発生し、対大学との関係はすべて冨永教授が責任を負うという、本来あるべき形をとることになった。権利の振り分けで、冨永教授と私が利益相反の関係になることはあり得る。このため、冨永教授は独立に訴訟代理人を立てて、訴訟参加を行うことになった。
冨永教授の立場としては、大学との利害も一致はしておらず、学内で参加の是非について判断を求めることができない状態であった。それで参加することは今日まで伏せておくという話になった。posted at 2008/01/31 0:02:14


また、天羽氏は自分のブログで以下のように書いている。

http://www.i-foe.org/h19wa1493/bbs/tree.php#6
[390] その他のメモ Name: apj Date: 01/31 02:16
絵里タンの話だと、お茶の水大の代理人の井口弁護士が、冨永教授の参加に驚いていたとか。「参加を前もって知ってましたぁ?」って訊かれたとか。




分かりやすく図示すると、状況は以下のとおりだ。




富永氏と大学とは利害が対立するそうだ。
天羽氏と富永氏も利害が対立するそうだ。
富永氏は大学には内緒で参加してきたらしい。

富永氏が大学に対して責任を負うのは、当たり前のことだ。
だからと言って大学を訴える(独立参加人)ことになるとは思わないが、ともかく富永氏がお茶の水女子大学を訴えた以上、天羽氏が大学を訴える(独立参加人)道理なり必要性は、完全に消滅している。お茶の水女子大学当局が天羽氏の要求に直接答える必要も、まったくなくなった。天羽氏がどうしても訴訟に参加したければ、訴える相手は富永氏だ。


私が訴えているのは大学当局である。大学の公式ページの対外的な責任は大学当局にある。
私が書いたのよ、とか、オレが管理してる、とか、そんな内輪の話は内輪でやればよい。それが世間の常識だ。 それは上の図で明らかだろう。


天羽氏はこのことを「室井氏」との1日にわたるバトルで理解した・・・・ように見えた。
が、今頃になって、あれは「ふま」だったから、あの論争はなかったことにしてくれ、ということらしい。しかし、ふま氏でも室井氏でも、どうせハンドルネームだから、どうでもいいのである。内容が問題なのだ。あの議論において天羽氏は、相手が「ふま」とは最後まで気づかず、相手を言い負かそうと一生懸命に応対していた。しかし結果は「ふま氏」のジャブが的確にヒットして、天羽氏はグロッギーになったのであった。
室井健亮氏と天羽優子氏との議論  2008.01.08.

相手が「ふま氏」だとなると、どうして議論の価値がまったくなくなるのか、ニセ科学批判者たちの「色分け」は私にはさっぱり分からないが、しかしまぁ、天羽氏が、「あれはふま氏だったのだ」と言うのだから、そのことに敬意を表して上記のページのタイトルを「ふま氏と天羽氏との議論」と変えることにした。

さて、お茶の水女子大学は、私の削除要求を運営委員会規則にのっとって処置し、その上で「あの文言は名誉毀損ではないから削除しない」と正式に回答してきたのである。私は、お茶の水女子大学のその判断が間違っているとして裁判所の判断を仰いでいる。そしてお茶の水女子大学当局は裁判を受けて立ち、他者の参加や補助を求めようとしなかった。その後の法廷でも、天羽氏の参加は不要だと、はっきりと言っている。

原告と被告とは、2者でやろうということで考えが一致しているのだ。

だから余計な参加人は不要なのだが、何を今頃とは思うが、とにかく富永氏がサイトの全責任を負って(彼は法廷で、あなたは「水商売ウォッチング」の全責任を負って出てきたのか?という私の質問に、うなずいて答えた)登場してきた以上、今後は天羽氏が出てくる余地はまったくない。天羽氏は参加を取りやめるか、富永氏を訴えて参加するか、どちらかにすべきである。

さて、いま、お茶の水女子大学の学内世論はどうなっているのだろう。
理学部教授会は富永氏に同意なのか?知らぬ顔か?他学部はどうなのか?
学生はどう思っているのか?同窓会長は激怒しているのではないか?
大学の品格はどうなっているのか?
「国家の品格」などとはしゃいでいる場合か?

文科省にも感想を聞いてみよう。
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