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国際

インフラ整備に驚き ビザなし第2陣、択捉島から帰港(06/03 00:28)

 【根室】本年度のビザなし交流第二陣が二日、訪問先の択捉島から根室港に帰港した。住民との対話集会では、日本側が領土問題について「父祖の地であり返還について話し合いたい」と提案したのに対し、住民からは「われわれもここで生まれ、この島が故郷だ」などの意見が相次ぎ、平行線をたどった。

 訪問団は、武田勝三紋別漁協理事を団長に六十五人。鈴木宗男衆院議員が顧問として参加した。

 一日に紗那で行われた対話集会では、武田団長が領土問題の議論を求めた。だが、住民側からは「七月の日ロ首脳会談で話し合うべきで、島民が考える問題ではない」との意見が出た。

 同島では、二〇〇六年にロシア政府が承認した千島列島(クリール諸島)社会経済発展計画に基づき、空港や道路、ホテルなどの基盤整備が進んでいる。北方領土と千島列島に〇七年から十五年にかけ、百七十九億四千万ルーブル(約八百七億円)がつぎ込まれるという。(同行記者団)

 
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