野村証券インサイダー事件 中国人元社員ら2人を金融商品取引法違反などの罪で起訴
野村証券の中国人元社員によるインサイダー取引事件で、東京地検特捜部は2日、元社員とその知人を金融商品取引法違反などの罪で起訴した。
起訴されたのは、野村証券元社員で中国人の■(■は、がんだれに萬)瑜被告(30)と、知人の蘇春光(37)被告。
2人は共謀のうえ、■被告が職務上知ったインサイダー情報をもとに、大手製薬会社エーザイの子会社「三光純薬」など、2銘柄の株を不正に購入していた。
また蘇被告は、■被告から得たインサイダー情報をもとに、独断で、富士通の子会社「富士通デバイス」などの3銘柄を不正に売買した罪でも起訴されている。
いずれの銘柄も、■被告の所属部署が顧問契約を結ぶなどしていて、■被告は、重要事実を知る立場にいた。
インサイダー取引で不正に得た2人の売却益は、あわせておよそ1,370万円だった。
(06/03 00:58)