町村官房長官がコメの減反政策の見直しに言及したことについて、農林水産省の白須敏朗事務次官は、コメの生産調整は「必要な政策」として今後も続けていくべきという考えを明らかにしました。
町村官房長官は先週31日、コメの生産調整を図るための減反政策について、「世界で食料不足の国があるのに日本で減反しているのは申し訳ない」などと、見直していく必要があるという考えを示したものです。
これに対して、農林水産省の白須事務次官は、記者会見で「好きな量のコメを作ったら価格が下落し、結局、農業の担い手が打撃を受ける」と述べ、生産調整を今後も続けるべきだ、という考えを明らかにしました。
また、コメの海外への輸出を増やす政策についても、「日本のコメは非常に高価で富裕層向けを除けば海外では売れない」と述べ、否定的な考えを示しました。(02日15:54)