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病院は女性の家族に謝罪し
すでに示談が成立しているという |
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富山市民病院で去年5月、患者の気管に空気を送り込む器具を挿入する際のミスで、当時85歳の女性患者が死亡していたことが分かりました。
病院は女性の家族に謝罪し、すでに示談が成立しているということです。
これは富山市民病院の泉良平院長が明らかにしたものです。
この医療事故は富山市民病院で急性硬膜下血腫の手術を受けたあと、意識不明のまま入院していた富山市内の85歳の女性に対し、去年5月、20代の男性医師が気管に空気を送り込む「気管カニューレ」を交換した後、女性が呼吸困難となり死亡したものです。
病院が設置した医療事故調査委員会によりますと、死亡の原因は、男性医師が気管カニューレを誤って挿入したため、先端部分が、気管の後部に刺さり、空気の通りが不完全になったということです。
この男性医師は気管カニューレの交換について十分な実技指導や説明を受けておらず、気道が確保されているかどうかの確認が足りなかったとしています。
富山市民病院では事故発生後、警察や関係機関には報告していました。
遺族との示談は先月下旬に成立し、遺族が事故の公表に同意したということです。
泉院長は「起こしてはならない事故を起こしてしまった。再発防止に努めていきたい」と話しています。
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