脳死寸前から回復し退院「奇跡に近い」
山形大医学部は2日、頭蓋(ずがい)骨の内側に約10センチの血腫ができて脳死一歩手前の状態に陥った山形市の男性(37)が2カ月余りで回復し同日、医学部付属病院を退院したと発表した。手足のまひなど目立った後遺症はなく、病院側は「奇跡に近い」としている。
病院によると、男性は3月下旬、会社の集まりで飲酒後に帰宅。翌朝になっても起きてこず、家族が昏睡(こんすい)状態になっているのを発見した。
男性は頭部を打ったとみられ、CTスキャンで診たところ急性硬膜外血腫で、脳が圧迫される脳ヘルニアを起こし、危険な状態だった。救急搬送を受けた嘉山孝正山形大医学部長が手術室まで運ぶ時間はないとして救急外科で頭蓋骨に穴を開け、血腫を吸い出すなどの緊急措置をした。
脳ヘルニアでは、脳に血流がいかず酸素不足となり、命が助かっても植物状態となることが多いとされるが、男性は3日後に意識を回復。現在はリハビリも特に必要ないという。
病院側は「あと20、30分措置が遅れたらどうなったか分からない」と説明。男性は退院に際し「今ここにいられるのが不思議なくらいです」と話したという。
[2008年6月2日21時48分]
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