松山東署と県警国際対策室は先月31日、松山市二番町の繁華街で路上アクセサリー店を無資格で営んでいたとして、イスラエル国籍の露天商の男女2人を入管法違反(資格外活動)の疑いで逮捕した。「パワフルポリス松山東2008」として、同署が力を注いでいる繁華街の取り締まりの一環。
逮捕されたのはシトリット・トマー(25)とランデスマン・シェリー(26)の両容疑者。調べでは先月上旬ごろから、同市内の繁華街の路上で、時計やネックレス、イヤリングなどを販売した疑い。2人は3月に観光ビザで入国し、同市六軒家町の一軒家で暮らしていたという。
また販売していたアクセサリー類にはブランド名の入った140点も含まれていた。露店が偽造ブランド販売の温床との指摘もあり、商標法違反の疑いもあるとして今後追及する方針。
また同署が露店を確認した4月時点では、他の外国人も販売にかかわっていたという。アクセサリーやケースなど「露天商セット」を組織的にあっせんし、入れ替わるように複数の外国人が販売をしている実態があるのではないかとみている。【後藤直義、柳楽未来】
毎日新聞 2008年6月2日 地方版