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2008-05-18

2003年5月1日ヨルダン・アンマン空港で毎日新聞五味宏基記者が持ちこんだクラスター爆弾爆発 空港職員1人死亡5人負傷という惨事を招いた毎日が書くコラム余録「クラスター爆弾」@2008年5月18日

2003年5月1日、ヨルダン・アンマン国際空港で、毎日新聞の五味宏基記者が拾って持ちこんだクラスター爆弾を調べようとした空港職員が爆死した。この時の爆発の巻き添えで5人が負傷した。

さて、この事件のあった直後の毎日新聞某支局での会話といわれるものが、2005年5月JR宝塚線脱線事故の後、掲示板に書き込まれていた。
再録する。
 2005-05-08 JR宝塚線脱線事故 JR西日本の記者会見で暴言を吐きまくっていた髭記者の謎
http://d.hatena.ne.jp/iori3/20050508/p9
より。


そういえば、アンマンの空港にクラスター爆弾を持ち込んで爆発させ、人を殺して帰ってきた五味毎日新聞記者の事件が起きたのは、2003年5月1日だった。
アンマン空港爆発事件
http://www.mainichi.co.jp/annuncio/owabi.html(注 とっくにリンク切れ)

で、アンマン爆殺事件の時の毎日新聞の対応について、友人が毎日新聞記者だったというヒトが書いている。記者会見を糾弾会と思ってる記者がいる件について2スレッドより。


744 :文責・名無しさん :2005/05/08(日) 19:12:58 ID:NSy0BAsB
兵器である爆発物を機内や空港内で爆発すれば人が死ぬ可能性を知った
上でそれでも構わないと思って持ち込んで空港職員を死に至らしめたんだ
から日本国内であれば未必の故意となるから「爆死」という表現は不適当。
「爆殺」というべきである。

で、 殺 人 鬼 五 味 が本懐を遂げたとき毎日はどうしてたのかな。

750 :文責・名無しさん :2005/05/08(日) 20:13:33 ID:ZDfuocTa
>>744
俺の知人(マスコミが馬鹿馬鹿しくなったので転職したが)は
その日の夜は何事もないように先輩に飲み会に連行されたようだ。

そしてその時某支局の支局長以下は
人の命よりこの事件でどのくらい部数が落ちるかのほうを
嘆いていたとのこと。
彼はそのような無神経な光景を見続け
まだ良心の呵責から転職を決意したようだが・・・


で、今日の毎日新聞コラム「余録」。


余録:クラスター爆弾

 黄色い紙か袋が見えた。滑走路脇のやぶをかき分ける。何かが突然、爆発した。両手と両足がちぎれ飛ぶ。耳が聞こえない。目も見えない。自分は死んでいく。そう感じながら病院に運ばれた▲先月、来日したセルビアの不発弾処理技術者、ブラニスラン・カペタノビッチさんは00年11月の体験を語った。北大西洋条約機構軍が爆撃した空港を調べていた。爆発したのはクラスター爆弾の不発弾だった▲多くの子爆弾が広い範囲に飛び散る。不発弾が地雷のように残り市民を殺傷する。黄色いリボンがついた不発弾をおもちゃと勘違いして拾い、命を失う子供が絶えない。死傷者の98%が民間人だ▲クラスター爆弾の禁止条約を作る国際会議が19日、アイルランド・ダブリンで始まる。昨年から続く軍縮運動「オスロ・プロセス」の大詰めだ。市民を見境なく殺す非人道的な兵器を人間は作り、使ってしまった。でも、人間はそんな兵器を廃止することもできる▲自衛隊がクラスター爆弾を持つ日本も会議に参加する。だが、政府は「海岸線を守るのに必要だ」と主張し、廃棄に踏み出そうとしない。条約案にもさまざまな例外条項を設けるよう求めた。抜け穴を探す抵抗勢力となるより、率先して強力な禁止条約を推進できないものか▲「標的にした軍事施設を正確に破壊せず、まわりの住民を傷つける。モンスターのようにひどい兵器だ。日本人が体験した原爆と同じように罪のない市民を苦しめる。それがクラスター爆弾だ。すべての禁止を願う」。カペタノビッチさんの思いは、理不尽な被害者をこれ以上出さないという世界の人々の決意となってダブリンで実を結ぶだろう。

毎日新聞 2008年5月18日 0時05分

一言も、五味記者のアンマン空港職員爆殺事件については書いてませんな、毎日新聞。
自社記者が不用意に持ちこんだクラスター爆弾で、人一人殺しておいて、この「余録」が書けるステキな新聞社が、毎日新聞だ。

当時の記事。
読売より。


ヨルダン空港爆発 毎日記者に実刑 禁固1年6月 特赦申請へ

 【アンマン=久保哲也】アンマンの国際空港爆発事件で、爆発物不法所持、過失致死、過失致傷の罪に問われた毎日新聞元写真部記者(編集局付)、五味宏基被告(36)に対する判決公判が1日、ヨルダン国家治安法廷(軍事法廷)で開かれ、ボコール裁判長は「爆発は被告の不注意によるもの」と述べ、過失致死、過失致傷の罪で禁固1年6月の実刑判決を言い渡した。爆発物不法所持については無罪とした。

 毎日新聞社長室は同日、弁護側が「判決を尊重し、控訴はしないこと」、及びアブドラ国王への「特赦申請をヨルダン政府に提出する方針」を明らかにした。

 五味被告は、イラク戦争取材中に拾ったクラスター爆弾の子爆弾を記念品として持ち帰ろうとしたが、5月1日夜(日本時間2日未明)、クイーン・アリア国際空港の手荷物検査所で、この子爆弾が爆発、職員1人が死亡、近くにいた5人が負傷した。検察側は、五味被告が子爆弾を爆発物と認識していたと主張。五味被告側は、爆発物との認識はなかったとして無罪を主張していた。

 ボコール裁判長は、3罪のうち、最も量刑の重い爆発物不法所持(懲役15年―7年6月)については無罪とした理由について「(被告に)爆発の危険性についての認識はなく、使う意思もなかった」と説明した。

 裁判長はまた、五味被告とともに爆発物不法所持の罪に問われていたヨルダン人助手(32)については無罪とした。

 王室筋によると、国王は、五味被告に特赦を与える意向で、早ければ近日中に釈放されるとの観測も出ている。

 毎日新聞社は判決に対し、「判決を厳粛に受け止め、亡くなられた方、負傷者らに深くおわびする。法的責任に加え、記者として、職業人としての倫理上の責任があると考え、死傷者を出した結果の重大性から(五味被告に対し)厳正な処分をする」とのコメントを発表した。

(2003年6月2日 読売新聞)

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コメント

ホント厚顔無恥とは毎日新聞のために用意された言葉のようで。
そういや堂々と窃盗を働いておいて「証拠品であるうえ、不当な利益を得る意思もなく、違法性を免れることができると考えている」などとのたまわった自称「環境保護団体」もいましたな。まさに同じ構図です。

投稿 good job | 2008-05-18 07:47

この手の運動は、クジラと一緒でね。
理性ではなく感情だけで動く。
実際、クラスターの前の対人地雷禁止条約のおかげで、
被害はかえって増加しているはずだし。

投稿 nyamaju | 2008-05-19 01:36

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