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東電が柏崎原発のV系断層公開
東京電力は29日、中越沖地震を受けて柏崎刈羽原発敷地内の地盤の安定性を調べるため3号機近くに掘った立て坑(深さ17メートル)内で「V系断層」を報道陣に公開した。東電は地震後、同断層を含む敷地内の3断層について立て坑を掘ったが、いずれも「中越沖地震で動いていない」としている。
東電によると、原発敷地内には主要な断層が21本あり、大半は「しゅう曲」と呼ばれる地層のたわみが原因。立て坑は、12本あるV系断層のうち代表的な「3V―5断層」について掘り、同原発建設時に同断層の上に敷いたコンクリート層などに動きがないことを確認した。
東電は柏崎市議らの要望を受けて昨年10月以降、敷地内の断層が動いていないか調べるために立て坑を掘った。既に1、2号機の間に掘った立て坑で「β断層」を、5号機近くの立て坑で「F―3断層」を公開した。
新潟日報2008年5月29日
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