東京電力柏崎刈羽原発1号機原子炉の国の設置許可の取り消しを地元住民が求めた訴訟で、上告中の原告側は22日、「国側が存在しないと主張していた安全審査を担う専門部会の議事録があることが発覚し、審理が不十分だと明らかになった」として、控訴審判決を破棄し、差し戻しを求める上告理由補充書を最高裁に提出した。同補充書の提出は2回目。
補充書では、今年1月、マスコミ報道で、安全審査を担う国の専門部会の議事録の存在が発覚したにもかかわらず、被告側は調査しなかったと指摘。控訴審で「存在しない」として国側が提出しないまま結審したのは違法だと主張している。【川畑さおり】
毎日新聞 2008年5月23日 地方版