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新潟・柏崎刈羽原発:東電、揺れ想定を5倍に見直し 静岡・浜岡上回る2280ガル

 東京電力は22日、柏崎刈羽原発(新潟県)について、耐震設計の基準となる地震の揺れの想定を建設時の一律450ガル(ガルは加速度の単位)から、最大で約5倍に当たる2280ガルに引き上げると経済産業省原子力安全・保安院に報告した。

 原発を持つ事業者は3月に国の新指針に基づき揺れの想定を見直したが、今回の想定は中部電力浜岡原発の800ガルを上回り日本最大。

 東電は昨年7月の新潟県中越沖地震の記録を基に解析。原発の耐震設計の基本となる地盤の「解放基盤表面」での揺れは最大約1700ガルに達していた。

 この結果と、中越沖地震の震源断層とみられる「F-B断層」(長さ約34キロ)などを考慮し、解放基盤表面の揺れの想定を、1~4号機は2280ガル、5~7号機は1156ガルに引き上げた。ただ基盤表面から原発建屋までには、揺れを抑えるように作用する堆積(たいせき)層があるため、原発建屋の揺れは最大829ガルと想定。1000ガルの揺れに耐えられるよう6月から補強工事に入る。【河内敏康】

毎日新聞 2008年5月23日 東京朝刊

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