6月2日のながさきニュース
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長崎新聞
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佐世保の消防団部長が着服 団員の出勤手当90万円
佐世保市消防団本部で会計を担当していた男性部長(55)が、団員の出動手当約九十万円を着服していたことが一日、分かった。部長は全額返済後、五月三十日付で依願退職したため同消防団は刑事告訴しない方針。
同消防団によると、出動手当は三カ月ごとに市から団本部に支給され、年一回、団員に渡される。部長は本部団員三十三人分の出動手当が振り込まれる通帳を管理し、昨年末から今年三月末にかけ三、四回にわたり着服。「事業に使った」と話しているという。
同消防団では今年四月、本部所属の元副分団長=三月末に依願退職=が団員の積立金約三百万円を着服していたことが発覚。これを受け団本部内の会計を点検し始めた直後、部長が着服を申し出た。点検は五月下旬に終了、ほかに着服はなかったという。
消防団員は非常勤の地方公務員。法律では退職後に懲戒処分を科することができないため、退職後に着服を申し出た元副分団長には退職金が支払われた。部長には未払いで、同消防団は「市と相談しながら対応を見極めたい」としている。
岡村隆英団長は「大変申し訳ない。組織体制の見直しや内部けん制の強化を進めたい」と話した。
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