三十日夕、尾道市因島土生町のドックに停泊していた調査捕鯨船「日新丸」内で、五十代の男性乗組員が首をつって死亡しているのを別の乗組員が見つけた。
男性は日ごろから同僚に持病について話していたといい、尾道海上保安部は病気を苦にして自殺したとみて調べている。同船は三十日夜に出港予定だったが取りやめた。
日新丸は三月、南極海で米環境保護団体から薬品入りの瓶を投げ付けられ、海上保安官ら三人が負傷。環境保護団体グリーンピース・ジャパンは五月、「日新丸の乗組員が鯨肉を私的に持ち帰った」として業務上横領容疑で東京地検に告発し、受理されている。
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