生活保護費詐取容疑で逮捕　福岡

　福岡県嘉麻市で女性が暴行され死亡した事件で、飯塚署は１０日、委任状を偽造し、この女性の生活保護費をだまし取っていたとして、詐欺などの疑いで同県嘉麻市平、無職柳原孝幸容疑者（２６）＝傷害致死罪で起訴＝ら２人を逮捕した。

　柳原容疑者は、委任状の偽造は認めているが「保護費をだまし取ったわけではない」と供述しているという。

　調べによると、柳原容疑者らは昨年１２月２６日、親族の中村洋子さん＝当時（６４）＝の委任状を偽造して嘉麻市に提出、保護費約８万６０００円を受け取った疑い。

　約２年間にわたって保護費計約２００万円をだまし取っていたとみられ、中村さんは一部を受け取っていたが、生活費が足りず、友人から借金をして暮らしていたという。

　柳原容疑者は中村さんの全身を殴って死なせたとして、１月に逮捕されていた。