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05/31-12:24--「知事選絡み？」「チボリ絡み？」　憶測呼ぶ財政試算　政治的思惑を否定　県

　自治体健全化法に基づく「財政再生団体」に転落する可能性を示した岡山県の財政の中長期試算が、県議会でさまざまな憶測や批判を呼んでいる。「知事選絡み」「チボリ絡み」との指摘も飛び出したが、財政当局は「構造的問題」と強調し、石井正弘知事に思惑はないと打ち消しに躍起だ。同試算では、一定の経済成長を加味し、独自の給与カット（０９年度まで）と行政改革等推進債の発行をしても、収支不足は０９年度に１３７億円、１０年度に１６８億円。今回初めて公表された１１年度以降は、２００〜２７０億円の不足に陥るという。行革効果を除いた場合、０９年度で２９４億円、１０年度以降も２６０〜３６０億円で推移する。０８年度決算以降に適用される自治体財政健全化法では、岡山県の場合で赤字が２１０億円を上回ると、国に厳しく行財政運営を管理される財政再生団体に転落する。仮に０９年度の１３７億円の収支不足が解消されなければ、１０年度の１６８億円と合わせ、累積赤字は３０５億円。早ければ、１０年度決算が確定する１１年度にも、財政再生団体となる。回避するためには、単年度で１００億円以上の歳出削減が必要だが、活用可能な基金残高は０８年度末見込みでわずか９億円で�犇悗玄雖瓩盪箸┐覆ぁ８�は９月県議会までに、抜本的対策の基本的な考え方を示す方針で、財政課は「長期的な試算を出すことで、（行革効果なしで）構造的に３００〜４００億円の収支不足があることが分かった。行革なしに持続可能な財政運営ができるようにしていきたい」と強調している。一方、３０日の行財政改革・道州制等特別委員会（池田道孝委員長）では、試算の公表時期や内容などに批判が続出した。福田通雅委員（無所属）は「なぜ示すのが今なのか。何か知事に意図でもあるのか。（今秋の）知事選の絡みなのか」と痛烈に批判。さらにチボリ問題の議論の中で「財政試算を公表したが『お金がないから、チボリ事業につぎ込めない』となぜはっきり言わないのか」と力を込めた。池田委員長（自民）は「３次にわたる行革で『聖域なき改革』を既にやってきたのではないのか」と迫った。横田えつ子副委員長（民主・県民ク）は、岡山市議時代の経験を踏まえ「数字の出し方は、政治的な意味合いを持つ。岡山市では、市長が代わると考え方が変わった」と疑問を呈した。これに対し、藤田康幸財政課長は「知事は２月県議会以降に試算を指示した。このままでは来年度予算を組むのが困難となっており、県議会や関係するところからの意見を聞き、調整するために、今のタイミングで構造的な問題点を示した」と説明。堀井巌総務部長は「知事本人の個人的な思いではなく、当局として県民に状況をきちんと説明する観点からお示しした」と反論した。

アンデルセンフェスティバル倉敷チボリ公園www.okanichi.co.jp/oktivoli.html

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