北九州市小倉北区の美萩野女子高校(大久保元晴校長、生徒736人)の1年生(16)が、ネット上に「死ね」と書き込まれたのを苦に自殺した問題で、女子生徒が自殺する直前の5月28日に入学後初めて学校を欠席していたことが分かった。書き込みがあったのは26~27日とされ、女子生徒の落ち込みぶりを示している。
同校によると、28日朝、女子生徒の母親から担任に「中間テスト(22日終了)で頑張ったから疲れが出たと思う。休ませてください」と連絡があった。
校長らは病院に駆けつけた際、母親から家族あての遺書を見せてもらったという。その際、26、27日に(ネット上で)自分を中傷するような内容があり「死ね」と書き込まれていた、という趣旨の記述があったという。
同校は女子生徒に近い生徒から聞き取りを実施。その中の一人が「26日から27日にかけて(女子生徒を)中傷する書き込みをしたかもしれない」と話したとしている。この生徒は30日以降、ショックで学校を休んでいる。
女子生徒が遺書で触れた書き込みについて、同じクラスの生徒が開設したブログだったとの情報もあるが、確認はできていない。
女子生徒はクラスで学級委員を務めていた。明るくリーダー的な存在だったという。
毎日新聞 2008年6月1日 東京朝刊