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「大学院は出たものの…」 学歴のデノミネーションの時代
社会批判 Soc-Critic / 2008-05-16 03:25:43
人間資本への認識が足りないから高学歴所持者がなおざりになる。 高学歴保持者もプライドを捨てて社会貢献するべし!


gooサーファー』引用:
goo注目ワード ピックアップ・・・高学歴ワーキングプア
2008年5月15日(木)15:00



 最終学歴は博士課程修了。そんな高学歴層にもワーキングプアが広がっているのだとか。
 時は就職氷河期。不況の真っ只中、大学卒業後の行き場が決まらず、院への進学を選んだ学生たち。しかし彼らを待ち受けていたのは、図らずも状況の変わらない厳しい就職事情でした。憧れの研究者への道は狭き門、企業の採用も積極的ではなく、その結果、やむを得ずフリーターになった人も少数派ではないというのが現状のようです。
 水月昭道著「高学歴ワーキングプア」には、著者を始めとする院進学者の厳しい実態が書かれています。同書は文部省が90年代の初めに打ち出した「大学院重点化」を問題視。この政策によって大学院の定員数が増員されたものの、修了後の研究職は増えず、結果として深刻な就職問題を招いた点を指摘しています。
 センセーショナルなタイトルで話題を呼び、多くの物議を醸している「高学歴ワーキングプア」。同書が扱う問題の根は深いと言えそうです。(gooサーファー)


NIKKEI NET(日経ネット)』引用:
あらたな大学問題――関西大学教授・竹内洋
2007/12/27配信



大学院生が急増して、行き場がなくなっている大学院(博士)ワーキングプアについて最近はよく知られるようになった。最近の大学教員の公募では、1名採用のポストに100人の応募者はざら。300人もきたという話もある。

 大概の応募者は不採用になるから、一部のあきらめる者を除いては、研究をさらに深めようとする。必死に努力をするから、学位をもち、業績は多い。外国語の論文発表もある。

 応募者の業績をみていると、こんなりっぱな業績だったら、昔なら十分教授になれるのにとおもって、いまの時代の若手研究者の不運が可哀想(かわいそう)になる。

 審査する老教授たちのほうはどうなのか……。

 かれらが採用されたのは大学の高度成長時代だったから、教室の教授のつてで就職できた牧歌的時代だった。わたし自身、博士課程を終えて大学に就職したのも、つてだったが、その時点で論文は3つだった。いま3つの論文だったら、採用されないことはもちろん応募者の中での研究業績順では下位になる。

 もちろんパソコンもなく、復刻版という手軽にアクセスできる資料も少ない当時だから、いまと比べて論文生産数が少ないのは当然だったとはいえる。指導教官から論文はやたらに書くべきものではない、よいものを書くこと、といわれていた時代のせいもあった。まして学位論文などは、もっと年輩になって、研鑚(けんさん)をつんでから請求すべきものだった。

 だから当時の水準でいえば、論文3つはまあ普通レベル。3つどころか査読なしのお手軽論文ひとつで専任講師や助教授になった人も少なくなかったのだから。

 そんな時代は、若手の研究業績は少ないから、年長教授が採用審査や昇進審査しても、「(審査する)あなたはどうなの」などという不信感はほとんどなく、審査教授の言葉や審査結果にそれなりの権威があった。しかし、これからはどうなのだろうか……。

 いまの年長教授たちは、大学高度成長時代にのって、ぬるま湯の大学で過ごしてきた。就職という入り口で、厳しいチェックを受けていない。それだけではない。就職してしまえば、同じ釜の飯を食べている仲間ということで、甘い審査で教授に昇進もしてきた。学位はおろか著書ひとつもないままで、大学院担当教授にさえ成りあがっている者もいる。

 そんな研究者の世代環境の違いが大きな問題を生むことにならないだろうか。昔と今は違うというだけで、終わるだろうか。

 いまの若手研究者が首尾よく大学教員(助教や准教授)になっても、准教授や教授昇進審査がある。あるいは大学院を担当できる研究業績があるかないかの審査もある。激烈な競争をくぐりぬけた業績ある若手教員にぬるま湯世代の年長教授が審査の範を示すことはできるのかどうか……。

 昭和戦前期には、2.26事件のように若手軍人が暴走する下剋上が頻繁におこった。下剋上は昔軍隊、これから大学という悪い予感さえするのである。


産経MSNニュース』引用:
小林多喜二「蟹工船」突然のブーム ワーキングプアの“連帯感”



 小林多喜二の『蟹工船』(新潮文庫)が売れている。世界恐慌の起こった昭和4年に刊行されたプロレタリア文学を代表する作品だ。29年に文庫化され、これまでも年に約5000部が売れ続けるロングセラーだったが、今年に入って突然売れ始め、急遽(きゅうきょ)4月に7000部を増刷、それでも追いつかず、5万部を増刷した。ブームの背景には「ワーキングプア」と呼ばれる人々からの共感があるようだ。(桑原聡)

 ブームのきっかけとなったのは、毎日新聞に掲載された作家の高橋源一郎さんと雨宮処凛(かりん)さんの格差社会をめぐる対談(1月9日付朝刊)だった。雨宮さんが「『蟹工船』を読んで、今のフリーターと状況が似ていると思いました」と発言。これに高橋さんが「偶然ですが、僕が教えている大学のゼミでも最近読みました。そして意外なことに、学生の感想は『よく分かる』だった」と応じる、という内容。

 この対談後、東京・上野の大型書店が、平積みにしてポップやパネルを使って販促を仕掛けると、多いときで週に80冊も売れるヒットとなり、他の大型書店が次々と追随、ブームに火が付いた。

 下地もあった。「ワーキングプア」と『蟹工船』の労働者の類似性にいち早く着目した白樺文庫多喜二ライブラリーは一昨年11月、大学生や若年労働者をターゲットに『マンガ蟹工船』(東銀座出版社)を出版。増刷を重ね、発行部数は1万6000部に達した。

 同ライブラリーは、多喜二没後75周年の今年、多喜二の母校・小樽商科大学との共催で『蟹工船』読書エッセーコンテストを実施。25歳以下を対象とした部門では国内外から117編、ネットカフェからの応募部門で9編の応募があった。「『蟹工船』を読め。それは現代だ」(20歳男性)、「私たちの兄弟が、ここにいる」(34歳女性)といったように、『蟹工船』に現代の労働状況を重ねるエッセーが大半を占めた。


(私のコメント)
 この背景は日本とドイツという後発先進国において頻繁に起こっている。 それは、後発先進国ほど、先進国に追いつき追い越すために大衆教育を徹底させてきたからである。 英国=連合王国(UK)やフランスなどの先発先進国ほどより階級社会であり大衆教育への概念が緩いゆえに学歴のデノミネーションは進行していない。 アメリカ合衆国も後発先進国であり、大衆教育を普及させ先進国入りした国であるが、高学歴所持者を雇用し有益に使用できる産業が多いこと、そして常に大学院レベルを高い水準に保つ政策を維持している。 ドイツや日本は、その点、大衆教育を満遍なく普及することに成功したが、あまりに高学歴保持者が多くなるが、それを雇用する産業の絶対数が多くならなかったのである。 

 だが、ドイツが日本ほどの学歴デノミネーションが顕著でない理由は、大学へ行く個人は学術肌として学問の道を究めたいと志す個人のみに門を開き、実社会でまめに生活したいと願う個人に対しては技術訓練などを施した。 ただ、ドイツと日本における共通点は、国家行政が勢い上げて学校の絶対数を増やし国民へ高等教育を受けさす誘導措置を取ったからである! 確かに、識字率を上げ、国民の知力平均レベルを上げるにおいて、治安を改善し国力を上げる上で非常に効果があった。 しかし、やがて一時的に好景気となった経済の景気変動がリバウンドで下向きになれば、高学歴者の絶対数に対して相対的にその雇用の受け皿が減少していったのである。

 ここで、アメリカ合衆国も、国家行政が国民へ高等教育を受けさす誘導措置を取ったが、未だその雇用先の受け皿となる産業の絶対数が多いから、高学歴保持者の過剰供給も抑えそしてかつ大学院のレベルも高水準に保っていった。 それは、アメリカ合衆国が早くから、『人間資本(知能労働者や高等技術者を資本として扱う理論)』への認識が強かったからである。 ゆえに、民間企業の大学院研究機関への投資そしてR&D(研究開発)への連携も強かった。 

 一方、既に大国として名を馳せていたUKとフランスは既に経済も強靭であって、知力の格差を気にしない姿勢を見せていたために、富国強兵のための大衆教育の普及は起こらなかった。 ゆえに、一時的にドイツ、アメリカ合衆国そして日本に追い抜かされるが、大学院進学者の絶対数が少なく、個人の教育にかける時間と費用が低く済んだために、高学歴保持者の地位は依然として高い。 ただ、その分、ドイツ、アメリカ、日本においては万人が大衆教育機関を通して社会階級を飛び越した出世への機会があるのに対して、UKおよびフランスは教育水準は階級ごとに固定化されてしまっている。 


 だが、しかし、日本の高学歴保持者においていえることは、下手なプライドを持っているからともいえなくはない。 むろん、政府機関などで、未だ化石のようなろくに研究や仕事もせずに税金を食い荒らしている無能な官僚や大企業のCEOが大量にのさばっているために、雇用の枠が開かないという理由があることもわかる。 しかし、高学歴保持者は昔と同一の雇用市場で採用されることを期待してはいけないのである。 だから、そこであぶれたら、そのひとつしたのランクに落ち着き、その場で出世しそのトップにたち率先していくべきである。 中小企業などに就職して、そのリーダー格となり企業を引っ張っていくことは立派な社会貢献である! プライドよりも実利を取り、大学教授の肩書き、研究職への固着、大企業の銘柄へのブランド意識などを捨て、より生活安定を確保しながら、自分のイニシアティブをすぐに発揮できるような環境を求める先見性もこれからの高学歴保持者にとって大切である。
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コメント
 
 
 
最近は (犬田)
2008-05-17 00:16:34
オーバードクターや高学歴ニートという言葉が一部で話題になっていますね。私の妹も薬学部で大学院進学を目指していますが、本人は院を出たら大学より民間企業への就職を目指しているようです。
そもそも世界でもここまで大学の数や進学率が高いのは日本くらいのものです。進学率なら南鮮もですが奴らは人間を容姿や学歴みたいな表面的なことでしか判断できない低劣な民族なので放っておくとして、日本は無駄な大学がまず多すぎますね。県に一つは国立大があるのはまだいいですが低レベルな私立があまりに多すぎます。私の県にも民事再生申請をし、学生が支那畜みたいな留学生だらけというバカ大学がありますよ。
 
 
 
Unknown (ハイジ)
2008-05-17 09:24:06
 基本的に問題なのはこの激烈な研究職就職が、それでも公平におこなわれていて、優秀な学者が生産されるシステムになっているかというと全くそうなっていないことですね。それどころか、日本に関していえば、研究者の質はさらに低下しつつあります。文系に関していえば、優秀な評論家や研究者は民間に集中している傾向がより顕著です。大学研究者の大半は、民間と無縁に過ごしている。だから、得たいのしれない不満や不安が、大学院システムに対して感じられてしまう、それがまず一つですね。

 個人研究者の人生観的側面からすれば、結局、自分自身が探究心を忘れないで徹底して生きればいい、というふうに思うんですよ。これは精神論ではないです。たとえば19世紀のドイツ(プロシア)は今よりずっと厳しい研究者競争がありました。有給教授と常勤・非常勤講師の間には今よりずっと厳しい格差があって、講師は、給料でなく、受講学生のカンパで収入を得る、というシステムになっていたんですね。これがどれだけたいへんかは想像に絶します。しかも当時のドイツは今の日本以上に、不公平な情実人事が大学であったのです。

 他ならなぬドイツ哲学史上最大の人物であるカントとヘーゲルが、このシステムに激しく苦しみました。カントが有給教員になったのは46歳、ヘーゲルは37歳です。それまでカントは図書館司書のアルバイト、ヘーゲルは新聞編集や家庭教師のアルバイトで生計をたてていました。フリーターですよね。それまで二人は無名で、比べて、後世にとってはカントヘーゲルには及ばないフィヒテやシェリングは20代で有名教授になってしまっています。

 しかし一流の人物は違うんですね。カントもヘーゲルも、この時期に学んだ雑学が、後に生きてくる。カントに関していえば、彼の理性哲学ばかりが今有名ですけど、カントには膨大な世界の政治情勢や文化情勢についての著作があります。また彼は有給教員になってから数学や建築学、天文学も教えたといわれますが、それはこの図書館司書のフリーター時代にコツコツ読んだことが生きているわけです。一流の人間は逆境も生かしてしまうのですね。

 そしてもう一つ、大学教員=研究者というのは、近代化の一つの在り方ですが、しかしこれはあくまで一つのシステムであって、崩れるときは崩れますよ。大学制度は存在しなかったのに、きわめて近代に近い社会であった江戸時代は、「学者」はみんな民間のふつうの仕事をしている人ですからね。代表的な例は、江戸時代最大の儒学者・歴史学者である伊藤仁斎、また新井白石などでしょう。仁斎は大阪の商人であり、白石は幕府の政治顧問です。ふつうの仕事をしながら、彼らは後世に残る学問活動を終生展開しました。私は
自由競争の意味を失った我が国の大学は、単に高校の延長下の国民学校へと転落し、「学問」の世界の在り方は、だんだん江戸時代に逆行していくように思いますけど、どんなものでしょうかね。
 
 
 
★犬田様へ (恩義(Oblige347):管理人)
2008-05-17 20:25:07
>人間を容姿や学歴みたいな表面的なことでしか判断できない低劣な民族

まぁ残念ながらこれは日本人も同じようなもんですが ^^; んでも南朝鮮は流石にそういう背景が更に強いからアダルトチルドレンの数が多いようですね。 支那に関しては嫌悪感しか感じませんが、南朝鮮においてはある意味、嫌悪感ではなく同情を誘いますね。 支那とちがって、まだ南朝鮮には改善の余地はあると思いますが、まずこういう学歴コンプレックスや閉鎖的な社会を解消することが先決ですね。

 やはり、少子化だっていうのに、大学の数が多すぎます! そのかわり団塊世代の教授の頭数が多くて、その雇用のために大学を増やしたという有様です! だから、支那人留学生を受け入れてまでも、教授の雇用受け皿を拡大しようとしたという、経済原則に明らかに逆らった方針を打ち出しています。 しかも、生徒の絶対数が減り、留学生にたいしてはわざわざ行政が金を出しているようです。 人民の血税を貪りその金をこんなヘタレ教授やヘタレ留学生を甘やかすために使用されている、まさにバカで屑でヘタレな日本政府です。 

 しかも、そういう目的で作られた私立大学の多くに、大量の私学助成金を支払っています。 こんな無駄な私立大学を処分して、いままで私学助成金に当てていた財源を、公立大学や有望な私立大学に当てて、バカ高い教育費を下げて欲しいものですね。 これだから、日本の大学入るよりも、どっかで専門的な技術を学んだり、留学したりした方が利口だといわれるんですね。

あと、日本共産党をどうしても支持できない理由のひとつとして、ヨーロッパの教育制度を見習ってすべての教育機関を国民に無料で提供するなんていっていますが、党員に大学教授がおおいために、私学助成金の削減や、大学の絶対数を減らすというようなことは全く口にする気配がないことです。

 
 
 
 
★ハイジ様へ (恩義(Oblige347):管理人)
2008-05-17 20:36:58
>文系に関していえば、優秀な評論家や研究者は民間に集中している傾向がより顕著です。

う〜む、そうでしたか…。 だから、日本では真面目に就職 の み を考えているひとは学部卒業が多いのですね。 理系の場合は、結構大学院で少なくとも修士は取っていきますね。 
経済学の場合は、大概海外の大学へ進学していく人が多いですね。 

やはり、日本の企業との連携は、その大学院で教えている内容が、現実世界にて応用の効かないようなことを教えているからみたいです。



 本来、大学の研究員というものは芸術家と同様に社会共有資本という風に理解されていた風潮がありますね。 研究員も芸術家も実は長期的な努力において顕著な存在になることがあるということから、誰かひもじい研究生活の中で庇護できる存在が必要だということで、学術機関が支えているのでしょう。 しかし、問題は、芸術家への庇護と同じで、ハングリー精神が枯渇してしまったことがあって、覇気がなくなってしまったのでしょう。 日本の場合は、あまりに、庇護しすぎたために、逆に庇護される特権のあるものへ庇護が集中してしまい、その他コネクションの少ない有望な若手学者への庇護が行き届かなくなってしまったようです。 これは政治経済学で顕著なFAハイエク教授の自由論にも記されていた経済社会において全般的に起こりうる事象ですね。


 自由競争では、もしかしたら、実利的ではないとみなされた学問への補助金や援助がなくなってしまう可能性がありますので、ある程度の庇護をする制度を残しつつも、もうちょっと人員の循環および外社会との空気の入れ替えを加速させるべきでしょうね。 たとえば、大学教授を任期制にしたり、産学連携をもっと強めたり…。
 
 
 
大学教員を任期制にした場合の悪弊 (kaetzchen)
2008-05-20 15:40:18
として,基礎的な分野において,落ち着いて実験や論文書きができないということがあります.私の博士論文のテーマはまさにそれでして,30年近くたった最近,ようやくマスコミで名前を聞くようになりました(笑) それで,私は M.D. を取ったあと,日本に帰るべきか中国に就職するべきか,真剣に悩んだものです.結局,国費留学生だったので,仕方なく日本の大学で博士号を付け加え,その後は研究活動を終えて,しばらくフリーターをした後,腕がなまってはいけないので(子供もできたので)現場へと戻っていきました.

>19世紀のドイツ(プロシア

ここには一つ誤解があります.プロシャと呼ばれる地域はドイツ騎士団領の,現在のポーランドにあたります.つまり,カトリックとプロテスタントがお互いの信者を奪い合っていた土地で,プロシャは現在のカリーニングラードの付近にある飛び地なのです.ソ連やロシアがカリーニングラードの領有権を離さないのも,カトリックとプロテスタントの争いを再び起こさないようにという戦略的な考えから来ているのです.そもそも,ナチス自体,オーストリア (正確には東ローマ帝国) の西のはずれのプロテスタント地域から発生しています.東ドイツ地域はほとんどがプロテスタントですから,東ドイツがナチスに洗脳されたのは時間の問題.そしてオーストリアや西ドイツやポーランドのカトリック地域へナチスが侵食していき,ポーランドにはアウシュビッツが建てられるという結末へと.私自身,プロテスタントですので,こういう歴史はしっかりと把握して自らの罪業と確信しています.

それはさておき,大学教員を研究者として雇用するか,教育者として雇用するか,雑務の職員として雇用するかという目的がはっきりしていないことが一番の原因ではないでしょうか.例えば私は最初,哲学的な基礎医学系を目指してましたけど,それではメシが食えないことに気付き,当時の最先端の遺伝子工学の技術を使って研究職を目指しましたけど,日本ではそれも満杯状態.それで仕方なく雑務の職員として再訓練しなおしたという経歴を持っています.それでも私は別に惜しかったなんて思っていません.自分の実力が認められなかっただけの話だし,私にはコネというものが全くありませんでしたから(笑) つまり,日本は中国や朝鮮よりひどいコネ社会であるということが暴露されたに過ぎないのです.

従って,大学教員の任期制や産学連携など,反対に大学教員の質を低下させるだけだと私は考えます.むしろ,トラックバックしたように,質の悪い文系の大学をどんどん廃校にすること,高専を6年制の大学に変えて,理科系中心の大学をもっと増やすことが大切ではないでしょうか.神学部・仏教学部のない宗教系大学も必要ありません.6大学や東海大が典型例ですけど,附属の小中高を全国にばらまいて,高い入学金をむし取るなぞ,予備校や塾とやり方が同じじゃないですか! そんな「大学」は必要ありません.
 
 
 
★kaetzchen様へ (恩義(Oblige347):管理人)
2008-05-20 18:28:12
当ブログにようこそおいでなさいました^^

まあ、小生はしがない学生身分の若造ですので、なにかといたらない部分がありますと思いますが、なにとぞお手柔らかに…。

まず、冒頭のプロシアと宗教紛争の経緯についてのご教授、まことにありがとうございます。 小生も、西洋史は10代の頃から好きである程度本を読み漁りましたが、大学の専攻としても取っておらず最近は歴史学も宗教学もご無沙汰になってしまいました。 kaetzchen様のご教授のお陰で、なにかしら昔感じ取った西洋史への情熱がよみがえりました!


kaetzchen様の経緯を教えてくださりまことに感謝いたします! 小生の後々の進路においても参考になります。

さて、小生も確かに理系学の発展を支持します! 今小生が在住している英国は日本に先駆けて(悪い意味で)若者の理系離れが進んでしまいました。 それゆえに、かつては産業革命の先駆であった英国も、いまや、工学系の分野ではドイツと日本に先を越されてしまいました。 小生がたまにパブであう元英国海軍技官の年配の男性曰く、今の理系レベルでは英国は第二世界国家に転落すると嘆いておられました…。 

 小生の場合は、経済&数学の学部を卒業するところでして、まあ一般に文系であり理系である立場です。 もっと経済学を自然科学として受け止め理系として認めていく教育は欧米では非常に活発ですが、日本では金融工学は理系として認められましたが、経済学全般は未だ文系的なアイデオロジーに染まっている傾向があると思います。 ですから、日本において優秀なマクロ経済学者が育たないのでしょう。 屑日本政府のゼロ金利政策や杜撰な財政計画などを垣間見れば一目瞭然ですねw。

 確かに産学提携により、実利面を過度に重視して、文系においては哲学、理系においてはマーケットで利潤を上げにくい分野(たとえば日本の生物自然科学への助成金は少ない)が負い目を見るでしょう。 まあ、産学提携論の発想としては、財政面および研究機関の現実世界との一体感を保つことにあります。

 まあ、これは小生が経済学を専門に勉強していることにもありますね。 なぜ、英国やアメリカの経済学は日本より進んでいるかというと、経済学ほど実利的になり現実世界との一体感を保っていかなければならない学問はないからです! これが、大学の研究機関で一人歩きした場合には、派閥による争いに終始して、生産的かつ過去と次世代を見通した画期的な理論とモデルを開発できないからです。

 現在在籍している英国スコットランドの大学にて、わざわざ英国銀行(1997年に政府機関から独立していて、いち公的期間として独自に動いている)のCEOの一人を非常勤講師として招き入れたりして、大学との外との風通しを計っております。
 
 
 
実はですね…… (kaetzchen)
2008-05-20 22:04:15
私の年下の友人にも不幸な奴がいるんですよ.彼は最初工学部に入り,学士入学で理学部数学科を卒業しました.ところが入社したコンピュータ会社で,技術者を育てようとしない.もともと情報工学専攻でしたから,コンピュータ言語の専門家ではあるわけです.しかし,会社が欲しかったのは,会社が作ったアプリケーションを使って,大金で売りつけるシステムを構築する人間だったのです.一応,彼は夢中になって,幾つかの会社へ納めるシステムを開発しました.

ところがある日,虚しさを覚えたのですね.プログラマー30歳定年説が蔓延っていた時代,彼はまさに30を前にして,これではいけないと貯金をはたいて経済大学院に入り直したのです.ところが!経済学部から来た連中は数学がまるで分からない.教養部の経済数学の単位を落とした連中ばかりだったそうです.これには私も呆れました.

彼は馬鹿真面目で,全優を取って首席になったのです (その代わり,修論とその英訳に手を入れてやりましたが.当時としては最先端の炭素税についてのお話です).しかし,他の同級生は大学院の講義をさぼって,税理士や公認会計士の勉強をしていたのです.まさに東大法学部や経済学部で要領の良い連中が予備校へ行くのと同じです.

彼は公認会計士の試験に落ち,塾の先生をしながら再チャレンジを謀ったのです.しかし,公認会計士になれたものの,立ちはだかる35歳の壁.経済学修士号を持つ公認会計士が,今では非正社員の安働きをさせられています.さらに言うと,公認会計士予備校で知り合った彼の妻は子供を連れて出ていき,要領よく立ち回り給料も良いのだそうです.

私がかつて人民解放軍に入ろうとしたように,恩義さんもいっそのこと英国連邦 (例えばオージー) で就職を探した方が良いのかも知れませんよ.
 
 
 
つけたし (kaetzchen)
2008-05-20 22:30:35
よく考えたら明日午前中に飛行機に乗らないといけないので,これで終わりにします.

>大学教員を研究者として雇用するか,教育者として雇用するか,雑務の職員として雇用するかという目的がはっきりしていないことが一番の原因ではないでしょうか

についてですけど,恩義さんは経済学部ですのでちょっと補足します.

実はこの,研究者・教育者・雑務の区別は主に医学部附属病院や工学部のような所で発生します.研究者のドクターや教育者のドクターは滅多に外来に来ません.実際の患者を診るのは雑務係(と言っても専門に分かれてますが).ところがここ数年,厚生労働省が小泉に導かれてとんでもない「改悪」をしてくれました.教育者ドクターの役割を,自治体の中央病院の部長クラスのドクターへ押し付けたのです.部長クラスのドクターは午前中は外来の診察,午後は入院患者の診察で忙しいのに,大学を出たばかりのヒヨコどもの面倒を見させられ,精神的に参ってしまったのです.そのおかげで,現在ほぼ全ての県で,中央病院どころか市に1つ2つある大病院まで,部長クラスが部下を引き連れて大学病院へ戻り,救急・産婦人科・小児科が機能不全になるという現象が起こっています.まさに英国郵政省の民営化と同じですね.ちなみに日本の郵便局長が先日集まり,民営化され分離されたために仕事の能率が落ちていると言って集会を開き,デモを行っていました.そのうち地方病院からも同じような行動が出てくるかも知れませんね.

それでは土曜日まで
 
 
 
★kaetzchen様へ (恩義(Oblige347):管理人)
2008-05-21 23:11:56
実は小生もあした試験ですので、手短に^^。

kaetzchen様のご教授まことにありがとうございます! 今後いろいろと考える上で貴重な情報になります。

・・・なるほど、医学に関しては必然的に産学複合を既に強いられている状況で、実業の方で雑務を押し付けられることがあるということですね。 確かに、こういう背景から望めば、やはり産学複合体の落ち度というものが垣間見れます。

 特に、ミクロ経済学でも最も難しいとされる医療機関運営ですが、やはり医療ほど安直に民間に投げやりできないものはないでしょう。

 自由市場至上主義者の多数派はおそらくアダム・スミス殿の国富論をきちんと読んでいないでしょう。 だって、彼等が崇拝対象としているアダム・スミス大先生だって、医療、教育、軍事だけは、自由競争はさせられない代物であると啓示しておりましたし。

 特に医療は、誰も病気にはなりたくないけれど、病気になるリスクは誰にだってあります。 これだけは、成果主義の競争の定義には当てはめられませんから…。 

 だから、小生も医療機関の構造について考察するときは非常に慎重な姿勢で臨んでいます。
 
 
 
現場からの訂正のようなもの (アルよし)
2008-05-30 01:57:05
ブログ主さん,はじめまして.
少し前の話題ですが,kaetzchenさんの「つけたし」にちょいと訂正を.

まず,昔から大学病院(=医学部)は研究・教育・医療の3つを目的とした施設であり,大学教員である以上はこの3つの仕事が義務でもあります.
さらに,近年の傾向として一部の大学を除き,研究だけ,教育だけ,医療だけといった偏った業務のみこなす状態ではありません.人が足りないだけ・・・という面はかなり大きいですが.
小泉総理時代・・・というよりも,それ以前からの流れで研修医制度というものが導入されましたが,こうした流れを強く後押ししました.
この制度のために,確かに市中病院における研修医に対する教育という負担が増えた一面はありますが,実際の現場としては,研修医が病院にやって来る事で,未熟ではあれども貴重なマンパワーを獲得する事が出来,以前よりもある意味余裕が生まれて来ているところもあります.
また,日本中でいわゆる医療制度崩壊が話題となっておりますが,これは自治体の部長クラスを含めて大学に戻ったからではありません.そのようなケースは稀であり,実際の所は部長クラスが現場から逃げ出す(いわゆる医局の人事から離れてしまう)or開業するケースが多いです.このために,大学病院を中心とした病院のネットワークが縮小してしまい,いくつかある中核病院への派遣を1箇所に集約するという流れが目立ってきています.絶対に無い・・・とは言いませんが,部長クラスが大学に戻るというケースは稀です.

また,救急・産婦人科・小児科が機能不全を起こした原因は,こうした流れに加えて他の原因も大きく関与しています.これ以上の解説は,乱筆気味な私よりもkaetzchenさんの方が上手に説明してくれるかと思いますので,これぐらいにしておこうと思います.
 
 
 
異なる現場からの訂正 (kaetzchen)
2008-05-30 18:38:46
 アルよしさん,いつも突っ込みをども.だけど,あなたの「現場」は話を聴いている限り「任意の現場」に過ぎないんじゃないかなって気もしますよ.

 戦後,雨後の竹の子のようにできた医専 → 国立大医学部と,70年代後半に無医自治体にあわててできた国立○○医科大学とでは,多少意味合いが変わってきます.

 基本的に帝大医学部は研究所が中心に動いていて,教育と医療を主に附属病院が担当するというかたちで動いていました.附属病院は手狭なので医局での研究は無理で,医学部に押し付けるというのが常識でした.だから,医学部=附属病院という等式は成り立ちません.この辺は読者に誤解を与えると思います.

 研修医制度はわやくちゃですね.「実際の現場としては,研修医が……」というのは地域差が多すぎます.アルよしさんの言われてる良い面というのは,ひたすら都会の私立病院または私立大学附属病院に集中しています.つまり,過疎地の公立病院においては,レジデントはまさに「お荷物」そのもの.せいぜい,外科系の学生を救急車に乗せてドクターカーにする程度.

 なぜなら,過疎地は公立病院へ転送されるまで最低2時間かかります.そして,その間にご臨終というケースがあまりにも多いのです.そういう現場をあまりに見過ぎた若い外科レジデントが自殺未遂を謀るなんてことはよく見られる現象です.幸いに,最近は精神神経科を目指すレジデントが多いおかげで彼らが内科医として救急に詰めることも多いらしいのですが(要するに精神的に参った学生のケア).

 従って,過疎地の公立病院におけるレジデントの押しつけは,講座(診療科)が解体し,任意の診療科が崩壊するといった現実も出ているのです.なぜか,国公立病院の医師の給料が安すぎる,または私立ないし私立大附属病院の給料が高すぎるからです.先日も大阪の和泉で市立病院が崩壊した事件がありましたよね.あれももとはといえば自治体に給料を格上げする能力がなかったため(大阪府は小さい自治体が多いので医師に高給を出せない),和歌山県立医大が医師やレジデントを全員呼び寄せたのです.私の知っているケースでも,部長クラスを含めて大学へ戻った診療科は各県で3〜5ケース以上あります.決してまれではありません.アルよしさんは少々,視野が狭いのではないでしょうか.

# 私も春に肺炎を起こして救急へ行ったとき,呼吸器内科の当直が一人もいませんでした.そこへ駆けつけてきたのが,ちょうど帰る用意をしていた,私の糖尿病の主治医 (つまり第三内科教授) でした.とりあえずレントゲンを撮ってこいと言われ,こりゃ気管支炎じゃなくて肺炎だ,しばらく入院だと.トップダウンの命令で私は連休までノートパソコンに FOMA をつけて通信していました.彼自身も,内科のレジデントがなかなか育たず,自治医大出身者ばかりが内科に来るので,人手不足だと愚痴っておりました.
 
 
 
★アルよし様へ (恩義(Oblige347):管理人)
2008-05-30 20:30:07
当ブログへようこそおいでなさいました <(_ _;)>

 小生は、日本の医療機関の実態をそこまで細かく把握していないゆえに、貴重なあなた様の視点からの分析そして知識、まことに重宝いたします。

 今回の、研修医制度にての議論は、小生はまったくの素人ですので、おはずかしいながらも、単なる受け答えの回答となり、議論の方も拝読させていただきましてから、自分なりの解釈を明示させていただこうと思っております。

 これからも、ご教授お願いいたします。
 
 
 
★kaetzchen様へ (恩義(Oblige347):管理人)
2008-05-30 20:37:12
 いつも貴重なご教授まことに感謝いたします <(_ _;)>

 なるほど…、やはり日本は改革などと威勢良いアイディアが立ち上がればそれを続行するパフォーマンスは旨いが、いざ実行すれば計画の後々の責任制を無視している部分が多いことが医療の現場でも起こっているわけですねぇ…。

 公共事業以上に医療の現場は人命にかかわることですし、将来を担う研修生の扱いも十分に洗練されたものであるべきなのですが、かくも地方とか組織によって陳腐な差別化が出てしまうことはまことに残念な話ですね。

 やはり、地方との格差は、経済問題だと思います。 若者が大量に将来可能性のある都会へ流出してしまうため、地方に残る人材に問題が出るのは必然的でしょう。 これは、どうにかして、地方の医療組織を発展させるインセンティブが必要なのですが、なにゆえ医療なだけに、ミクロ経済の分野の中でも一番面倒な計画になるでしょう…。

 もし、kaetzchen様からなにかしらご教授がありましたら、ぜひご通達願います! 今後、将来エコノミストになったときに、使えるような予備知識があると大変役立ちます。
 
 
 
国立医学部入試の矛盾 (kaetzchen)
2008-05-30 22:06:55
恩義さん,こんにちは.そうですねぇ…….「若者が大量に将来可能性のある都会へ流出してしまうため、地方に残る人材に問題が出るのは必然的」について言うと,これは高校段階からの,公立校と私立中高一貫校との限りない能力差が原因になっています.

例えば私は小学までは横浜市に住んでましたけど,中学からは東京の国立へ通ってました.先ほど,朝日新聞の文化面で「横浜市歌」というのが出て来て,途中までしか歌えなかった自分が恥ずかしかったです(笑) つまり,医学部や東大を目指すような「優等生」は故郷の横浜を棄ててしまうんですね.

似たような例が最近,地方でも起こっています.山口県で一番の進学校というと下関西高でした.ところが下関のお金持ちで頭の良い子供たちは塾の特訓のおかげで北九州市の中高一貫校に受かり,6年間関門トンネルを電車で通うため,ついに下関西高の東大医学部合格者がゼロとなってしまいました.唯一の例外が,両親が県庁のキャリアで,東京の予備校へ行かせて,辛うじて東大に受かったという数年前のケースです.当然,そうして訓練された子供たちは地元の山口大医学部など馬鹿にして行きません.つまり,山口大医学部は関西や関東で落ちこぼれた受験生が「腰掛」にて入る学校となってしまったのです.

当然,彼らはお金持ちですから,いろいろと問題を起こすことも.そして6年生になると実家から「帰って来い」,当然都会の私立病院で研修医になるという.逆に,必ずその県に就職するという約束で推薦入試をした場合,これまでのAO入試や推薦入試の例の如く,必ずこの学生は留年を繰り返したりして,教授会で問題児とされるに違いありません.

そういうふうに考えてみると,失敗例をたくさん集める,英国でも同様の問題は起きているはずです.即効薬はありません.大学のカウンセラーに秘密厳守という形でインタビューするのも必要かも知れませんね.私も学生時代にお世話になったカウンセラーの先生と定年記念にお会いした時,今の大学生の生活上の問題を聴いて,驚いたものです.日本の場合,とにかく,登校拒否が多い,ゴミ棄てなど基本的な生活習慣ができない,男子学生が馬鹿でゴムをつけない,など…….
 
 
 
少しだけ (アルよし)
2008-05-31 00:51:11
医療崩壊問題に関しては,ここ数年追いかけてきており,色々と突っ込みたくなりますが,ちょっとだけ.


>過疎地の公立病院においては,レジデントはまさに「お荷物」そのもの.せいぜい,外科系の学生を救急車に乗せてドクターカーにする程度

本当に現状を把握しておいででしょうか?新聞記事の受売りのような印象を受けます.いわゆる過疎地勤務も経験していますが,過疎地であればこそレジデントは貴重な戦力です.
また,「外科系の学生」を救急車に乗せてドクターカーにしている病院があれば教えていただければ幸いです.救急に携わる身としては看過出来ない事実なのですが・・・
医師または医師の支持の元に看護師などが同情する事はありますが,学生を乗せて搬送など,今の世の中,そこまでリスクマネージメントが出来ていない病院があるとは・・・


>先日も大阪の和泉で市立病院が崩壊した事件がありましたよね.あれももとはといえば自治体に給料を格上げする能力がなかったため(大阪府は小さい自治体が多いので医師に高給を出せない),和歌山県立医大が医師やレジデントを全員呼び寄せたのです.

この件も,本当に上記のようにお考えですか?マスコミでは上記のように報道されていましたが,実際の所は異なる理由での引き上げです.これに関しては,知人が件の病院におり,多少なりとも情報のやり取りをしておりました.



 
 
 
まことにかってながら (恩義(Oblige347):管理人)
2008-05-31 04:20:24
 小生は↑のkaetzchen様とアルよし様の議論を清聴させてもらいたいです。 このお二人の討論から導き出される何かに期待したいからです。 素人ながら、将来研究する分野と連携させて考察させてください。
 
 
 
リスクマネージメント (kaetzchen)
2008-05-31 17:00:23
については,ここでは公開しませんけど,アルよしさんが驚かれている地域が幾つかあるのが事実です.私は別にマスコミの受け売りなんてしていませんよ.実際,マスコミに触れられないほど視力が落ちて障害者になったから,現場を離れて医籍と運転免許を抜いたのであって.

和泉の市民病院の件に関しては,恐らく異なるデータソースからの情報なのでしょうね.私も恐らくアルよしさんが示唆されている(同じ)「情報」を得ていますけど,このような公のブログで書くべき内容ではないと考えて,わざと書いていない部分があります.

アルよしさんもご承知の通り,医療情報は個人情報と繋がる部分が多いので(私のデータソースもここでは書けません),わざと別の情報を流したり秘匿するべきことも必要だと私は考えていますので.恐らく,その辺ではアルよしさんも同意されるのではないかと…….下手に揚げ足を取って喜ぶようなガキみたいな行動はそろそろ謹んで,メールアドレス kaetzchen@goo.jp にて真面目な論争をしませんか? コメント欄ではなかなか真面目に論争ができないでしょう.
 
 
 
議論 (アルよし)
2008-05-31 22:55:13
メールで行う必要はあるのでしょうか?
むしろ、こういう場で議論(と言うよりも情報提供という形になるでしょうか?)を行う方が有用と思いますが。

ところで、信じられない発言なのですが、「わざと別な情報を流したり」とは本気で言ってますか?別な、いわゆる嘘情報を流すのは医籍を抜いたというkaeztchenさんにとっては問題ないのかもしれませんが、現場や様々な場面で頑張っていらっしゃる医師の方々の足を引っ張るようなことは控えて頂いた方が良いかと思われますが・・・。
そして、下手に揚げ足をとったと受け取られている方とメールで有益な議論が行えるとはあまり思わないのですが・・・。
明かすべきではない真実の部分を隠すことと、明かすべきではない真実の部分を嘘に置き換える事との違いを十分に理解されるようお願いいたします。

 
 
 
アルよしさんの矛盾 (kaetzchen)
2008-06-01 10:26:32
風邪を引いて今日は教会は休み.

「下手に揚げ足をとったと受け取られている方とメールで有益な議論」とはあなたのことでしょ?

それならご自分が「明かすべきではない真実の部分を隠すことと、明かすべきではない真実の部分を嘘に置き換える事との違いを十分に」情報提供されては如何でしょうか(笑)

以上,揚げ足取りにしか思えないような下劣な発言に対しては,一切無視します.それとも,私のブログで議論できないほど (恩義さんのブログのように専門用語が使えない人の所でしか突っ込みができない) 零落れてしまったのでしょうか? アルよしさん.定型文での攻撃は,熱で頭がふらふらしてる私でもすぐに見分けが出来ますよ.

# お仲間の左巻なんたらと言うのも,ついに法政の農学部に逃げたようですが,果たしてあと何年生き延びられるのやら.
 
 
 
話題を元に戻すと (kaetzchen)
2008-06-01 13:27:03
基本的に修士・博士修了者と就職先とのミスマッチが病院の講座引っこ抜きだの,再就職できないなどの原因になってるんですわ.

例えば日本の場合,典型的なミスマッチが,18歳高卒と22歳学部卒と24歳修士卒が一線に並べられて,まず肉体労働からよーいどん,という人事のやりかた.これって労働基準法違反やないかい? そして誰もこのやり方に反抗してユニオンを作ったり労基署に文句を言わないものだから,労務も人事も喜んで安い給料でこき使い,半年後に健康診断をして,尿糖や尿タンパクや尿潜血が出たりしたら即解雇.6カ月を過ぎたら労基法違反になることを,雇われた若者も知らない.当然,再就職,第二新卒で入って来た連中は解雇通告をしても辞めないだろうとたかをくくっているから,社会保険にも入れず,本当に身体を壊してくたばる1年後まで重労働に耐えさせる.日本の会社のほとんどはこんな労務管理をやっているのです.

さぁ,アルよし君,この事実暴露に反論できるかね?
 
 
 
社会保険について (kaetzchen)
2008-06-01 13:35:46
ちょっと付け足すと,日本の企業の場合,正社員の新入社員を社会保険に入れるのは入社一ヶ月後以降です.つまり,それまでは二十歳から(親が)払い続けている国保扱いなのですな.

これは私も身障者になって,障害保険の点数を数えに社会保険事務所へ行って分かったこと.だから,転職した場合,社会保険が必ず一カ月切れていて,そこが国保になっている.大ていは役所から通知があって,国保未納と言われてしぶしぶ支払ってたのだけど,後で見るとなるほど,未納期間というのはつまり転職の期間だったのねと納得するのである.

# 若い人はこういうことを知らずに簡単に転職するので,気をつけてね.
 
 
 
障害保険 → 障害年金 (kaetzchen)
2008-06-01 13:46:06
のミスです.発言数が多くなってすみませんね.

# これだから点字ディスプレーは嫌いだ……
 
 
 
★kaetzchen様 そして アルよし様へ (恩義(Oblige347):管理人)
2008-06-01 20:41:18
★kaetzchen様へ:

>これって労働基準法違反やないかい? そして誰もこのやり方に反抗してユニオンを作ったり労基署に文句を言わないものだから,労務も人事も喜んで安い給料でこき使い,半年後に健康診断をして,尿糖や尿タンパクや尿潜血が出たりしたら即解雇.6カ月を過ぎたら労基法違反になることを,雇われた若者も知らない


この部分は、非常に納得できます! 本来、自由主義であるならば、資本家の経済活動の自由も認めると同時に、労働者の主張の自由も認めなければいけないことは、経済学の旧約聖書の国富論にもしるされていることです。 よもや、日本は自由資本主義とはいえず、ほぼ(現在の)支那(中国)と変わりない状況だといっても過言ではありません! いまだ自由資本主義が未開の国ともいえましょう。



★ご両人様へ:
どうぞ、このコメント欄を有意義にご使用になり、心置きなく抗論を続けてください! ただし、個人中傷になる場合、このコメント欄の風紀を乱す状況に陥った場合は、警告そして深刻な場合には自前に削除する場合もありますので、ご了承を。
 
 
 
re:★ご両人様へ: (kaetzchen)
2008-06-01 21:09:24
ははは,彼は昔からしつこいので,つい熱くなってしまいまして.

ただ,恩義さんのように医学の専門知識がない方の所でケンカを吹っ掛けるな,というのが私の主張するところです.

文句があったら私の「読売新聞への罵詈雑言」の記事にでもコメントを書き込めば良いんじゃないでしょうか,と私は言いたいです.

それとも,このコメント欄の中で恥をかかそうとしたのでしょうか(笑) 私にはその心理の方に興味があります.医学用語ではこういうのを「人格障害」と言います.
 
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